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2019年11月28日

東邦大、医療教育にネットワークカメラ収録システム「Spider Rec」導入

フォトロンM&Eソリューションズは27日、同社のネットワークカメラ収録システム「Spider Rec」を東邦大学へ納入したことを明らかにした。

病院の外来で行われる実際の医療行為は、患者を診察室に招き入れるところから、話を聞き、診察、診断するという流れで行われる。Post-CC OSCE(臨床実習後客観的臨床能力評価試験)は、この流れを模擬的に実践する試験で、医師役の学生が模擬患者に対する態度、技能(診察・処置)について評価される。

東邦大学では、シミュレーションルーム6室で実施するPost-CC OSCEの映像収録を目的に、各室のカメラ映像と集音マイクの音声を1つのコンテンツとしてネットワークカメラ収録システムSpider Recで記録している。

映像は、模擬患者と学生の広範囲をカバーする天井設置のカメラと、そのカメラの死角になるアングル(特に学生正面のバストショット)を撮影するハンディカメラの2台で撮影される。同システムでは、シミュレーションルームごとに収録のスケジュールが設定でき、サーバーが置かれたコントロールルームにあるPCの管理画面からあらかじめスケジュールを入力しておけば、あとは自動で収録スタート/ストップが行われ、試験で忙しい最中にコントロールルームに人員を配置する必要がなくなる。

Post-CC OSCEは医学部の卒業生の質を担保するための重要な試験であり、来年度からすべての医学部・医科大学で卒業試験の一部として実施が予定されている。東邦大学のシミュレーションルームは、こうした試験に使われるのはもちろん、普段の授業におけるシミュレーション教育にも積極的に活用されていくことになるという。

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