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2020年3月18日
DNP、「リアテンダント」で小学校の評価テストをAI自動集計・分析するモデル開発
大日本印刷(DNP)は9日、学習支援プラットフォーム「DNP学習クラウド リアテンダント」で、ほぼすべての小学校で日常的に実施されている「評価テスト」の採点結果をAIで自動集計し、ビッグデータとして蓄積・分析するモデルを開発したと発表した。
これにより、教員の業務負荷を削減するとともに、蓄積された採点データ(スタディ・ログ)にもとづく児童一人ひとりに向けたカルテや復習用デジタルドリル・教材を提供することで、文部科学省の重点施策「GIGAスクール構想」が目指す「個別最適化学習」の実現を支援する。
「リアテンダント」は、蓄積されたスタディ・ログを分析し、その結果に基づきさまざまな教材やサービスを提供するプラットフォームサービス。教員がこれまで活用してきた教材や、新たな学び方を提案するEdTech教材を提供する企業、塾、大手教育ICTベンダー各社とのオープンなパートナーシップを推進することで、「ICTを活用した学習」「個別最適化された学び」の実現を支援するプラットフォームとして、機能強化を進めている。
DNPでは、2020年2月に政令指定都市・中核市を含む7自治体で、小学校の「評価テスト」によるスタディ・ログの自動集計・蓄積・活用に関する実証評価を開始。同実証は、青葉出版、教育同人社、新学社、日本標準など、「評価テスト」を発行する主要7社中5社の協力のもと実施した。実証校の教員からは、テストの集計・入力作業時間が最大で85%削減されたとの評価を得ており、学校では蓄積したデータを「リアテンダント」上で分析することで、児童ごとのカルテを作成し、児童一人ひとりに対応した指導を実現しているという。
DNPは、「GIGAスクール構想」にともなう教育環境のICT化を視野に入れ、「リアテンダント」で処理したスタディ・ログを分析し、このプラットフォームから個々の児童生徒に応じた復習用デジタルドリルや教材を提供。今回開発した分析機能の評価をさらに進め、2020年度夏以降に順次サービスを開始する予定。
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