2020年8月28日
理系就活生の96%が「ジョブ型採用」を希望 =テックオーシャン調べ=
テックオーシャンは27日、就活を終えた21年卒理工系学生259人を対象に実施した、「コロナ状況下での就活の実態やオンライン就活に関する意識調査」の結果と関連レポートをまとめ発表した。
それによると、「最もうれしい採用スタイル」を1つ選んでもらったところ、「配属先と職種が決定されている採用」が最も多く51.4%。次いで、「勤務地が入社前に決定され、転勤のない採用」27.4%、「専門スキルを評価してもらえ、変動的に初任給が決まる採用」17.4%だった。
就活をほぼ終了した21年卒学生の96%が、今後進展が予想される「ジョブ型採用」を希望していることが判明。「従来型採用」を望む現状維持希望は、わずか2.7%だった。
理工系学生は、文系に比べ大学の授業はほぼ埋まり、特に国立大学の学生は大学院進学率が6~7割、最上位大学では95%と多くの時間と学習努力を積み重ねている。
これを反映して、同社の調査では、就職活動スタイルとしても専門就職および素養就職(学部・専攻コース単位での技術素養を活かした就職)の希望者は、全体の93%になっている。
自身が努力して身に付けた能力や技術素養を評価してほしいという意識は高く、今回の「ジョブ型採用」調査でもこれを反映する結果になっている。
優秀な技術系学生の採用では、いかに学生に対して訴求するかが重要となってくることから、「ジョブ型採用」で訴求度を上げた展開ができる会社は、採用で有利な立ち位置につなげられる。
また、学生にとって人気職種の研究開発職では、採用コストを低減し、生産技術職や製造職、自社ブランドから横ずれした採用職種(ex.食品メーカーにおける機電系採用)などで採用条件を魅力的に調整する流れなどが想定される。
この調査は、コロナ状況下での就活初年度となった21年卒学生259人を対象に、8月7日に実施。
回答者は機械、電気電子、情報、化学・化学工学の国立大学工学系学生などの、理工系学生専用就活サービス「TECH OFFER」の利用学生で構成。コロナ状況下でのオンライン就活の実態や、ジョブ型採用に関る意識調査結果の他、新たな就活スタイルに対する理系学生の就職活動に関する「生の声」をまとめている。
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