2021年1月22日
国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)が3月から日本国内でも実施開始
国際交流基金(JF)は21日、日本国内で、国際交流基金日本語基礎テスト(以下、JFT-Basic)を、今年3月から開始すると発表した。
JFT-Basicは、就労のために来日する外国人が遭遇する生活場面でのコミュニケーションに必要な日本語能力を測定し、「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力」があるかどうかを判定することを目的とするテスト。2019年4月以降、海外(モンゴル、インドネシア、カンボジア、タイ、フィリピン、ミャンマー、ネパール)で実施し、1万4900名が受験、5543名が基準点に到達している(2020年12月9日時点)。
2019年4月に創設された在留資格「特定技能1号」の申請には、特定産業分野の技能試験と、日本語試験の合格が要件(技能実習2号を良好に修了した者はいずれの試験も免除)となっている。
同テストは、「特定技能1号」を得るために必要な日本語能力水準を測る試験としても活用されている。特定技能の技能試験は、14の特定産業分野のうち13分野が日本国内で実施されており、同テストの国内実施によって、在留資格「特定技能1号」申請希望者には、これまでの日本語能力試験(JLPT)のN4レベル以上の受験のほかに同テストを受験するという選択肢が加わり、利便性が増すという。
テストは47都道府県120都市程度の会場で試験を実施予定で、受験者は最寄りの会場で受験することが可能。テスト会場でコンピュータを使用して出題、解答するCBT方式。受験者は、ブースで、コンピュータの画面に表示される問題やヘッドフォンに流れる音声をもとに、画面上で解答する。
「文字と語彙」「会話と表現」「聴解」「読解」の4セクションで構成され、受験時間は60分間。テスト結果は受験後すぐに判定される。直近では3月1日~19日に実施、それ以降は年6回実施予定。受験料は7000円(税込)。受験資格は日本在留資格をもつ、母語を日本語としない外国人(その他、国籍別の要件あり)。
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