2021年3月10日
「年収格差=夢格差」日本で顕著な傾向 =スプリックス基礎学力研究所調べ=
スプリックス基礎学力研究所は、日本の教育実態を把握すべく、世界11カ国2万2000人の子ども・保護者を対象に学習に関する意識調査、および基礎学力調査を実施し、9日その結果を公表した。
調査は6歳~15歳の子ども(各国1000名、合計1万1000名)とその保護者(1万1000名)を対象に、インターネットを通じて昨年8~9月に行われた。それによると、「将来なりたい職業はない」と答えた日本の子どもは30.6%と、世界と比べて高い水準になっている。
さらに世帯年収別に分析すると、世帯年収が平均より高い場合は24.7%、平均以下の場合は31.1%で、6.4ポイントの大きな差があり、他国のスコアと比較すると「日本は世界の中で最も夢格差が大きい国である」と考えられる。
世帯年収が平均より高い場合には「親戚の医者や研究者の話を直接聞いて憧れを持った」などの声が聞かれた一方、平均以下の年収の場合は「スマホでYouTuberや芸能人を見て憧れを持った」などの声が特徴的となり、経験から見る夢とスマホで見る夢の違いが見られた。
また基礎学力調査では、世帯年収が平均より高い家庭の子どもの正答率は64.8%、平均以下の場合は56.4%と差が見られ、基礎学力の差が自己肯定感や自信の差につながり、それが結果的に「将来なりたい職業がない」という状態につながっていることが推察されるとしている。
関連URL
最新ニュース
- ICTで学びを保障する“合理的配慮”シリーズ第8回 生活や就労を豊かにするICT活用(2021年4月20日)
- 母親が開催を希望する子ども向けオンライン講座の1位は「そろばん」=ママワークス調べ=(2021年4月20日)
- テクマトリックス、横浜創英中高向けにクラウドサービス「ツムギノ(tsumugino)」を導入(2021年4月20日)
- 武蔵野大、学生の学修成果を可視化・検証できる「アセスメントテスト」を導入(2021年4月20日)
- 武蔵野大、東南アジア学生約60人にオンライン「ビジネス日本語講座」を全7回開講(2021年4月20日)
- 「全国高校生プレゼン甲子園」2021年はオンラインで開催(2021年4月20日)
- 関西学院大、「観る」と「創る」がテーマの研究シーズのバーチャル展示会を開催中(2021年4月20日)
- オンライン子どもプログラミング教室ITeensLabが五島のコワーキング@mitakeと連携(2021年4月20日)
- ゼンリン×Springin’、地図を使ったプログラミング&デザインコンテスト優秀作決定(2021年4月20日)
- コトイズム、GWプログラミングイベント29日と5月4日に開催(2021年4月20日)