2021年4月9日
金沢工業大、出村研究室と住友重機械工業が協働ロボット「Sawyer」活用した新たな取り組み
金沢工業大学は、同大学の出村公成研究室と住友重機械工業が、協働ロボット「Sawyer(ソーヤー)」を活用した教育・研究する産学連携の取り組みをスタートしたと発表した。
「Sawyer」は、Rethink Robotics(ドイツ)が開発・生産し、住友重機械工業が国内販売を行う、人工知能の技術を活かした単腕型・高性能産業用ロボット。柔軟な関節構造と高い安全性を備え、安全柵なしで協働可能。専門的なプログラミングの知識が必要なく、アームを作業の手順通りに一度動かすことで、一連の行程を記憶し繰り返すことができる。また、人と接触した場合においても瞬時に停止する独自のセンシング機能を持っており、人との協働作業の安全性に配慮されている。
今回の取り組みは、中小企業でのロボット活用の推進を目指し、同ロボットの活用法やポテンシャルを追求することを目的としたもの。大学の専門的な知識と企業が培った技術を共有し、ロボットが人と同じ空間で作業を分担したり、人の作業を補助したりするフィールドワークを大学で行う。
具体的な取り組みとして、同社が提供するSawyer 1台を活用し、同研究室が2021年に開催される国際ロボット競技会「World Robot Summit(WRS) 2020」にエントリー。競技会参加に向けた開発や、競技会への参加を通して同製品活用の知見を蓄積する。また、同研究室は、家庭の中に普通に支援ロボットが存在する未来を視野に入れ、中長期的な成果も目指す。柔軟な関節構造と高い安全性が特徴である同製品は、搭載されているモニタにロボットの状態を表示することで、効率的なヒューマンインターフェイスとなっている。この特長を生かし認知症介助や独居老人のサポートなどでの活用を検討する。それ以外にも、労働集約的な要素が強く効率化が進みにくい弁当製造などの食品産業分野をはじめ、人手不足・後継者不足に悩む業界の担い手になり得ると考える。
今回の取り組みを通して、ロボットの活用をさまざまな企業に提案し、自動化のためのロボット活用の実証実験を進めていく予定。将来的にはロボットを数社の企業で共有するシェアリングエコノミーの仕組みも想定し、地域の企業を支援する地方創生の取り組みとして進めることを目指すという。
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