2021年5月28日
アディッシュの「スクールサイン」、いじめ事案に関する2020年度の集計結果を公開
アディッシュは、いじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」の2020年度の投稿結果を集計して27日に公表した。
2020年度(2020年4月~2021年3月)に「スクールサイン」を契約していた全国の公立私立小中高校の生徒から寄せられた投稿を集計したもので、2019年度に比べて「いじめに発展する前段階の変化に関する投稿」と「第三者からの情報提供」の割合が増加した。また、コロナ禍による休校や外出自粛が原因と思われる健康についての変化が見られたとしている。
2020年度に寄せられた声で最も多かった内容は「学校生活」24.6%、次いで「学校・教員への苦情・不満」18.2%、「友人関係」17.1%と続いた。2019年度に最も多かった「いじめ」の連絡が前年の28.0%から10.8%へ減少しているのは、いじめ事案に発展する前段階の「学校生活」や「友人関係」に分類される投稿が増えたことに起因していると思われる。また、コロナ禍によると思われる健康に関する不安の声など「心身の健康」が2.3%から7.2%へと増加した。
全体で第三者からの連絡が昨年より5.5%増の75.2%、特に「いじめ」では18%増の81.6%を占めた。周囲の生徒による連絡でいじめやその前段階の変化を把握するなど、問題の早期発見に貢献するという同サービスの目的が果たされている結果としている。
曜日別の投稿割合では2019年度同様、週半ばの火・水・木曜が多く、合計で約半数を占めていた。また、時間帯別割合においては18時以降の夜間帯の投稿が増えており、これもコロナ禍の登下校時間の変化や生徒の生活リズムの変化によるものと推測される。
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