2021年6月24日
アディッシュ、ビフォーorウィズコロナの講座形式の変化をまとめ公開
アディッシュは23日、生徒がスマホを持ち始め、多くの学校でネットリテラシー講座が実施される4月の講座形式について、新型コロナ発症前の2019年と発症後の2021年の各4月開催分の変化をまとめ発表した。
それによると、2019年4月実施分の「ネットリテラシー講座」は、全てオフライン形式の講座であったのに対し、2021年4月は44%の学校がオンライン形式での講座の開催を希望(オフライン兼オンライン形式配信含む)。
これは、新型コロナ対策のため、大人数の集まる3密を避け、生徒や保護者が安心して学べる環境への配慮によるものだと考えられる。
一方、講堂に集まる収容人数を制限した上で、1学年に対面式で講座を実施し、その様子を各教室に配信するオフライン兼オンライン形式の講座の希望もあり、各学校が安全面に配慮した上で、対面での学びを継続する工夫をしている様子が見受けられた。
オンライン講座の配信形式は、リアルタイム配信と録画配信に分かれ、54%の学校がリアルタイム配信を選択。
リアルタイム配信で講座を実施した学校からは、「同時間に学ぶことで、集中力を保ちながら講座内容を理解することができる」「分からないこともリアルタイム配信なら離れた場所にいても質問ができる」といった声が寄せられた。
一方で、録画配信を選択した学校からは、「忙しい保護者も隙間時間に動画を視聴することができる」「学校を休んだ生徒も学ぶ機会を得ることができる」などの声が挙がった。
オンライン形式の講座の配信ツールは、YouTubeが最も多く利用された。YouTubeは、コロナ禍におけるオンライン授業や学習でも定期的に利用されており、学校からは、「生徒や教員も普段使い慣れているツールでスムーズに視聴できた」という声が寄せられた。
また、講座がオンライン形式に切り替わる中で、「講座内容もコロナ禍だからこそ注意すべきテーマを話してほしい」という依頼があり、これまで扱っていたSNS上での個人情報の取り扱いや炎上の注意点などに加え、新型コロナに関する情報の信憑性や、SNSでのコミュニケーションの実用性など、情報活用に重きを置いた内容が増えた。
「ネットリテラシー講座」は、スマホやインターネットの使い方について学ぶ啓発講座。同社のネットリテラシー講座では、炎上・個人情報・コミュニケーション・ネット依存などの幅広い内容を扱い、生徒・保護者・教員を対象に過去4年間で600回以上(2017年〜2020年実績)実施した実績がある。
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