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2021年7月15日
OKI、広島県の特別支援学校で初の遠隔職場実習を実施
OKIグループの特例子会社であるOKIワークウェル(OWW)は、6月28日から30日の3日間、広島県立広島特別支援学校において、高等部2年生1人を対象にテレワークを体験する遠隔職場実習を実施した。
これは、OWWが同校から「企業に出社する形での職場実習が難しい生徒に、何か良い方法を提案してもらえないか」との相談を受けて実施したもの。自らも重度障がいがあり、東京都内で在宅勤務をするOWWの社員が講師となって、講師の自宅と同校をネットワークで結び、在宅勤務をする上で最も重要なコミュニケーション能力とビジネス文書作成技術などについて、自らの体験や経験とともに、実習を交えながら指導。
OWWが提供する実習の特長は、生徒が企業に出向くことなく学校に居ながら、遠隔にいる講師とコミュニケーションをとり、テレワークで働く体験ができること。今回の実習では、生徒と講師がコミュニケーションをとりながら、案内文の作成と請求書の作成を実施。はじめてビジネス文書を作る生徒に対し、講師は「文書を簡潔にし、ビジネスマナーに則った表現で、いかに読み手に不快にならない表現をするかが、ビジネス文書を作る上で重要」などのポイントを伝えた。3日間の実習により、生徒は人とのかかわり方の楽しさと難しさを体験し、最終日には「ここが難しいので、もっと質問してみよう」「なんて言ったら伝わるかな? えーっと…」など、初日とは見違えるように生き生きと実習を楽しむ様子が見られたという。
OWWでは、全国22都道府県に58人の通勤困難な重度障がい者が在宅勤務している。障がい者の在宅雇用の経験を学校教育に活かす取り組みとして、全国各地の特別支援学校に遠隔職場実習の場を提供しており、2004年からの継続的な取り組みにより、遠隔職場実習の参加者は延べ230人を超えている。今後も、国連が定めたSDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」の実現に向け、子どもたちの勤労観・職業観を育成するキャリア教育への支援活動を続けていくという。
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