2021年8月4日
2022年卒予定の学生、7月末段階での内々定率は79.0%=学情調べ=
学情は3日、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生549人を対象に実施した、「7月末段階(8月度)での内々定率調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、8月度の内々定率(7月末段階)は79.0%で、前月から4.2ポイント上昇したものの、前々月から前月の伸び7.2ポイントを下回り、ペースダウンが顕著となった。
「内定を獲得し、就活を終了した」学生が62.5%と全体の3分の2に迫る中で、今後の新規の内々定獲得者の増え方はさらに鈍くなっていくと思われる。
内々定獲得の平均社数は2.43社で、前月比+0.07社と微増。一方、内々定保有の平均社数は前月比▲0.11社の1.14社で、1社に近づいている。就活終了で内々定を辞退する学生が増えている。
内々定先企業へのプレエントリーは、3年生の6月以降大きな山がなく推移。3月の広報解禁時に増えるものの、早期からの接触が内々定に繋がるケースが多いと言える。
内々定先企業との最終面接のタイミングは、「3月以降」が75.5%と4分の3を占めており、6月の採用選考解禁は形骸化していると言える。
内々定獲得学生のうち、内々定1社の学生は、第1志望からの内々定が63.6%と3分の2に迫る。
内々定を複数獲得している学生は、第1志望群の企業からの内々定が80.0%。「強く入社を希望する」との回答も内々定の数に関わらず70%以上となっており、就職活動率の減少に呼応して意思を固める学生が増えている。
内々定を獲得した企業への応募のきっかけは、「就職サイト(インターンシップサイト)で知って」が59.3%で最多。2位以下を大きく引き離しており、就職サイトが果たす役割が大きいことが分かる。
内々定企業の業種は、1月以降「IT・ソフトウェア」がトップを維持。8月度は19.2%だった。
内々定企業の従業員規模は、「5000人以上」の大企業が33.0%で引き続き最多。企業規模を問わず内々定出しが進んでいる。
また、都市圏を中心に「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」が継続しており、対面での内々定者フォローはなかなか増えず、引き続きオンラインでの活動が中心になっている。
この調査は、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生549人を対象に、7月27日~31日にかけて、「インターネットによるアンケート」という形で実施。
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