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2021年8月27日

OKI、京都府の支援学校で初の遠隔職場実習を実施

OKIグループの特例子会社であるOKIワークウェル(OWW)は、7月26日、27日、29日の3日間、京都府立丹波支援学校で、高等部3年生1名を対象に、テレワークを体験する遠隔職場実習を実施した。

遠隔職場実習の様子

東京都内で在宅勤務をするOWWの社員が講師を務め、講師の自宅と同校をネットワークで結んで、業務に必要なコミュニケーション能力やビジネス文書作成技術などについて、実技を交えながら指導したという。

OWWが提供する職場実習の特長は、生徒が企業に出向くことなく、学校に居ながら遠隔にいる講師とコミュニケーションをとり、テレワークで働く体験ができること。また、自らも重度障がいがあり、在宅勤務をする講師が、自身が就職活動や就労のなかで体験したことを直に伝えながら講義を行う点も大きな特長。今回の実習を担当した講師は、テレワークにおいて自分の思いを伝えるためのポイントとして、「<はっきりと・分かりやすく・聞こえるように>を意識すること。また、作業指示を受けるときは、間違いを無くすために、常に確認することが大切」と指導。

3日間の実習により、生徒は目の前にいない人との関わり方の楽しさや難しさを体験。「日常の学校生活では自らが発信しなくても支援が受けられることが多いが、テレワークではそうはいかない。テレワークだからこそ積極的にコミュニケーションを取ることが大切だということが実感できた。」と、実習による気づきを語った。

OWWでは、全国22都道府県に58人の通勤困難な重度障がい者が在宅勤務している。障がい者の在宅雇用の経験を学校教育に活かす取り組みとして、全国各地の特別支援学校に遠隔職場実習の場を提供しており、2004年からの継続的な取り組みにより、参加者は延べ230人を超えている。今後も、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」の実現に向け、子どもたちの勤労観・職業観を育成するキャリア教育への支援活動を続けていくという。

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