2021年9月8日
高校生の86%がSDGsを「知っている/聞いたことがある」=アイ・エヌ・ジー調べ=
アイ・エヌ・ジーは7日、高校生男女100人を対象に実施した、「SDGs(持続可能な開発目標)に関する認知・行動調査2021」の結果をまとめ発表した。
それによると、SDGsを知っているかどうかを聞いたところ、「なんとなく知っている」(38.0%)が最も多く、以下、「よく知っている」(30.0%)、「聞いたことがある」(18.0%)、「知らない」(14.0%)と続いた。
「知らない」以外を合計すると、高校生のSDGsへの認知率は86.0%となり、主に学校の授業での取り組みがSDGsを認識するきっかけになっている。
SDGsの「社会」・「経済」・「環境」3分野で最も関心が高い分野を聞いたところ、資源・気候変動問題などを含む「環境」(58.0%)が過半数を超えて最も関心が高かった。
続いて貧困・飢餓・健康福祉・教育、ジェンダー・水・エネルギーなどを含む「社会」(29.0%)、最後に雇用・格差・経済成長・生活インフラなどを含む「経済」(13.0%)だった。
SDGsが掲げる17目標のうち最も関心が高い目標を聞いたところ、1位は「ジェンダー平等を実現しよう」(51.0%)で、半数の票を集めた。
Z世代の人気インフルエンサーTop10常連の「橘花ばう(くろがねのあ)」、「とうあ(ウチら3姉妹)」、「聖秋流」などの、LGBTだけでなくジェンダーニュートラルを公言しているインフルエンサーが身近に活躍していることが背景にあり、昨今を象徴する結果となった。
また、SDGsへの取り組みを行っている高校生は全体で59.0%に及び、認知者数に対して行動率は68.6%とやや高い結果となった。
高校生が実際に取り組んでいる内容は、「学校の授業や課題での発表」や「SNS発信」が特に多く、個人での取り組みでは、「マイバッグやマイボトルの使用」が散見された。
中には、SDGsに取り組む団体に1人で参加する積極的な高校生もおり、5割以上の学生が授業を交え何らかの取り組みを行っていた。
SDGsへの取り組みで面白いまたは素敵だなと思った取り組みについて聞いたところ、「レジ袋の有料化」(9.0%)が最も多く、企業の取り組みでは「RE.UNIQLO(ユニクロ 洋服リサイクルボックス)」(5.0%)や「カップヌードル蓋止めシールの廃止(日清食品:カップヌードル DO IT NOW!プロジェクト)」(3.0%)など身近な企業の取り組みが上位にあげられた。
SDGsの前身のMDGs(ミレニアム開発目標)については、「知らない」(72.0%)が最も多く、以下、「聞いたことはある」(15.0%)、「なんとなく知っている」(11.0%)、「よく知っている」(2.0%)と続いた。
この調査は、高校生(15~18歳)の男女(比率5:5)を対象に、8月16日~18日にかけて、WEBアンケートという形で実施。有効回答人数は100人。
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