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2021年12月21日

「すららドリル」で叶える、学びの進度に応じて個に寄り添う学習指導/高松市立香南小学校

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高松市の公立小中学校で2021年4月から導入された「すららドリル」。高松市立香南小学校では、タブレットPCの導入と時を同じくして「すららドリル」の活用を開始した。4月から継続して「朝の学習」を中心に活用が進んでいる4年生の取り組みについて、クラスを担任する2名の先生方に話を伺った。

高松市立香南小学校

はじめてのタブレットPCと「すららドリル」

1人1台タブレットPC、電子黒板や大型提示装置なども整備している高松市立香南小学校。端末の導入と同時期に全学年で「すららドリル」を開始した。

端末も「すららドリル」も高松市の主導で市内の小中学校に導入された。市内の他校では昨冬から端末が入った学校もあるなどスタートは各学校で多少前後するが、同校では2021年3月末から端末が入り、「すららドリル」は4月から全学年で取り組み始めたという。

2021年度からタブレットPCの活用を開始した

「子どもたちがタブレットを使い始めたばかりの中、『すららドリル』ができるか心配でした」と打ち明ける4年生白組担任の堺 友里香教諭。4年生赤組担任の十河(そご)拡美教諭は、「昨年12月は他校で1年生を担任していて、その学校では早めに『すららドリル』に触れていました。1年生だとドリルに“音”も出てとても楽しいことから子どもたちも集中して取り組めていたので、これは良いのが来たなと感じていました」と当初の印象は先生によって差があったようだ。

生徒が自立的に学習を進めるための機能を持った「すららドリル」。アダプティブなドリルと自動作問・採点機能を有するテストによって学びの個別最適化を実現するAIを活用したデジタル教材だ。児童一人ひとりが自分の学力に応じた演習問題に取り組むことができる。

朝の学習で「すららドリル」を積極的に活用

4年生白組担任 堺 友里香 教諭

高松市香南町出身の儒学者である中山城山。同校にはこの名から冠した「城山タイム」と呼ぶ「朝の学習」の時間がある。もともとは高松市が推進する「マイ・スタディ」という個別の補充学習にあたるもの。児童一人ひとりの理解や習熟の程度に応じて指導を充実させる取り組みだ。この時間に「すららドリル」を活用しようという流れが年度当初の職員会議で提案されたことで「すららドリル」の実践が始まった。児童も先生もまだ使い慣れないタブレットPCでのスタートだったが、この動きが「すららドリル」を早めに使い始められたきっかけだと堺教諭は話す。

以前までは事前に用意したプリントなどを主に使っていたというが、現在は「すららドリル」に置き換えている。堺教諭は、「算数、理科、社会で学んだ単元はどんどん設定して配信しています。」と活用の様子を語る。

4年生赤組担当 十河(そご)拡美 教諭

十河教諭は、「私は特に指定はせずとにかく初めは慣れようと。やるべき課題などが終わった人から『すららドリル』をするようにと伝えているのですが、好きなように活用する児童が多いです。4年生ですが国語や算数で低学年のコンテンツをする児童もいますし、最近は英語の音声が聞こえてくるので好んで選んで取り組んでいるようです。先に進んでいる子どもたちが『すららドリル』をしている間は、そこまでたどり着いていない児童のもとに私がじっくりとついてあげられるのでそこがとても助かっています」という。まずはやってみる。「すららドリル」の利点を活かして積極的に活用しているようだ。

授業での「すららドリル」活用はまだ多くはできていないとしながらも、国語、算数、理科、社会では何度か使ってみたという堺教諭。「朝の学習や空いた時間に使うことが多いですが、授業でも基礎学習が早く済んで時間がある時に活用しています。学習が早く終わった児童は読書の時間に充てていましたが、今は『すららドリル』の選択肢も増えました」と授業でも活用の機会が増えているようだ。

100ユニット達成で校長先生から賞状

「すららドリル」を使ってまずは3年生の復習から入ったという堺教諭。はじめて触れた時の児童の反応は、ゲームのような設計が楽しかったようだと振り返る。「すららドリル」は1~3年生の低学年パートと4~6年生の高学年パートで構成がやや異なっており、低学年パートはゲーム感覚の要素も多くあって興味を引く仕掛けになっている。学年をさかのぼった学習もわからないところや不正解の問題を繰り返し復習できる良さがある。

朝の学習で「すららドリル」に取り組む児童

自ら先に進む児童もいる。「ある男子児童は理科の星の単元を学んだことで星に関心を持ち、中学生のパートまでどんどん進んでその内容を教えてくれるようになりました。主体的に勉強できています。また、『すららドリル』を100ユニットできたら校長先生から「ピース賞」というミニ賞状がもらえるのでそのために頑張っている子もいますね」(堺教諭)。すでに19人の児童が達成し賞状を獲得しているという熱心さだ。

十河教諭のクラスでは自分の好きなところから取り組んでいるという。「学年を遡って勉強する場合、プリントだと他の生徒に見られて恥ずかしく感じてしまう子もいるのですが、『すららドリル』であればそれがありません。取り組みやすさがあると思います。低学年パートの音でバレたりはするのですけれども(笑)。でも今は、楽しいパートをやっているんだという目で周りからも見てもらえるので良いですね」。周囲を気にせず自分のペースで学べる安心感もある。

ゆっくり進む児童にじっくり寄り添える

先生にとっては教材作成や学習管理の負荷が軽減できることも見逃せない。堺教諭も十河教諭も「自動採点」が便利だと声を揃える。

間違えた問題を繰り返しできると児童からも好評

前述の十河教諭の言葉のように、これまでは、学習が遅れてゆっくり進む児童には授業の残り10分間ほどをじっくりと一緒に見てあげたいものの、早く進む児童の指導もあり、その両立にジレンマがあったという。たとえば、早く進む児童用には課題と答えのプリントを事前に用意。解き終わったら児童自身が丸付けをして提出しておいてもらい、先生は授業後に提出物をチェックするという具合、授業前後に作業や時間を要した。しかし「すららドリル」導入後はそれらが不要となり、個別に適切な学びを提供できるうえ、寄り添いが必要な生徒には集中してしっかりと見てあげられるようになってきたという。

さらに、現在、端末は学校のみでの利用だが、家庭で「すららドリル」を行う児童も現れているという。「自宅のパソコンを使って夏休み中に何ユニットか進んでいる児童がいました。管理画面から見て気づきました」と堺教諭。「すららドリル」はクラウドサービスのため、場所や端末を選ばず学習できる。先生にとってもいつでも確認できることは大きなメリットだろう。

自学できる力を「すららドリル」で育成したい

「すららドリル」に慣れてきた今、児童からは「どの教科も授業に合わせて復習できる」「高学年、中学校の問題にチャレンジできる。間違えても解説がある」などの声が寄せられている。

「小学校の間は先生からこれだけやるようにと言えるけれど、中学校に行けばそうはいかない。今のうちから計画的に自分で勉強ができるよう練習しておかなければいけないよ」といつも伝えているという十河教諭。自分の得意や弱点に自ら気づいて取り組んでみる。そうした姿勢も「すららドリル」の活用で身に付けられそうだ。

端末と「すららドリル」導入から間もなく1年。ICT活用と先生ならではの行き届いた指導の両輪を目指す堺教諭と十河教諭。学習の進み方に応じて、個を伸ばし、個をサポートする学習体制が一歩ずつ着実に学校全体へ根付いていきそうだ。

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