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2021年12月27日

学研、子どもの日常生活や学習の実態を調査した「小学生白書」「高校生白書」を公開

学研教育総合研究所は24日、全国の小学1~6年生とその保護者1200人、高校1~3年生600人を対象に実施した、日常生活や学習に関するアンケート調査の結果をまとめ、「小学生白書」「高校生白書」として公開した。


まず、「小学生白書」によると、小学生に「友だちから嫌われないために、自分の意見を言わないことがあるか」と尋ねたところ、全体の結果としては、(自分の意見を言わないことが)「よくある」(10.3%)・「ときどきある」(51.3%)と答えたのは61.6%だった。

男女を比べると、「ある」割合は女子のほうが6.2ポイントとやや多かった。また、「よくある」「ときどきある」と回答した割合が最も高いのは小学6年生女子(74.0%)だった。

学年別にみると、男女ともに学年が上がるほど「よくある」「ときどきある」と答える割合が高くなっている。高学年になると成長とともに人間関係が複雑になるのか、自己主張を控える傾向にあるようだ。

このほか、「2021年のお年玉の平均総額」は2万823円で、過去4年連続の増額傾向がストップした。また、 通信機器を利用した学習に満足している小学生は80%以上で、さらに学習時間が増えた割合は32.4%だった。

悩みごとの相談相手は「母親」が最も多いものの、「相談しない」が2020年から微増し10.5%に。人気者の友だちの特徴は「面白いこと」で、男子は「運動神経のよさ」、女子は「見た目のよさ」に偏る傾向があった。


一方、「高校生白書」によると、高校生に「友だちと話すとき、意思疎通しやすいと感じる方法」を尋ねたところ、男女を問わずコミュニケーションを取るのは「直接合って話す」(69.7%)方法が最も選ばれた。

女子のほうが男子よりも「直接合って話す」対面でのコミュニケーションを好む割合が14.7ポイント高く、一方で男子のほうが女子よりも「電話で話す」「LINEやメールなど文字やスタンプで話す」などの非対面でのコミュニケーションを好む割合が約6ポイントずつ高いことが分かった。

また、 将来つきたい職業の1位は「エンジニア・プログラマー」で、高1女子でも「学校の先生」と並んでトップだった。

新型コロナが進路選択に影響した高校生は約4割で、「地元の進学・就職を希望するようになった」が最多だった。

日本のジェンダーについてどう思うかを尋ねたところ、高校生女子の51.7%が「男性のほうが有利」と感じていることが分かった。また、「選挙権を得たら、投票に行くか」を聞いたところ、「行けたら行く」との回答が約半数(48.0%)をしめた。

今回の調査では、このほか起床・就寝時刻、読書量/月、通信機器の利用過多、習い事、好き・嫌いな教科、家で学習するときの場所、気になる社会課題、性の多様性(LGBTQ)の認知なども含め30項目程度アンケートしている。

この調査は、全国の小学1~6年生とその保護者1200人(小学生白書)、全国の高校1~3年生600人(高校生白書)を対象に、8月27日~30日にかけて、インターネットで実施した。

関連URL

「小学生白書」

「高校生白書」

その他「幼児白書」「中学生白書」など

学研教育総合研究所

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