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2022年2月7日
早稲田システム開発、ミュージアム展示ガイドアプリ「ポケット学芸員」が高松市平和記念館に導入
早稲田システム開発は3日、スマートフォンを利用して展示解説などを楽しめるミュージアム向け無料ガイドアプリ「ポケット学芸員」のサービスが、2月1日に高松市平和記念館に導入されたと発表した。
高松市平和記念館では、新型コロナウイルス感染症対策に伴う臨時休館での入館者減を経験したことや、ウィズコロナ時代において、戦争の事実を後世に継承するための情報発信が課題となっていた。そのような状況の中、「ポケット学芸員」は直接同館を訪れることができない人にも、館内情報の発信ができることから導入を検討したという。
開館当初から同館の収蔵品管理や来館者への情報提供のシステムとして「I.B.MUSEUM SaaS」を利用してきたという実績と、そのシステムデータが「ポケット学芸員」アプリのデータと連携されており、収蔵品管理の延長で運用することが可能であることなどを理由として、導入を決定した。
高松市平和記念館では、「高松空襲」を中心とした常設展の解説を配信している。配信コンテンツの追加や編集が容易であることから、今後は同館に合った運用を探りながらの展開を予定しているそという。また、アプリ上の操作も簡潔でわかりやすく、幅広い世代から利用されることを期待している。
同館は、1995年7月4日に開設した平和記念室を前身として、2016年11月に開館。常設展では、戦前の高松から始まり、空襲、終戦、復興、平和への取組みへと至る展示を見学することで、歴史の時間の流れを学ぶとともに、未来の平和を考えるきっかけを作ることができる記念館だという。また、戦争の悲惨さと平和の尊さを訴えるとともに、平和意識の普及・啓発を図るため、高松市戦争遺品展等平和啓発事業を行っている。
「ポケット学芸員」は、スマートフォンを利用して展示解説を閲覧・視聴できるガイドアプリ。ひとつのアプリを複数のミュージアムで共用的に使える点が特徴で、スマートフォンにインストールしておけば、全国のサービス実施館で展示ガイドを利用することができる。
ガイド内容は、それぞれの博物館・美術館が独自に工夫して制作する仕組みを採用。館によってテキスト画面だけでなく写真や動画、音声など多様なスタイルで情報が配信されている。
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