2022年3月10日
教員の約3人に2人が「CBTを実施したい」と回答=スプリックス基礎学力研究所調べ=
スプリックス基礎学力研究所は9日、全国の教員1470人を対象に実施した、「1人1台端末の活用に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「CBT」(Computer Based Testing)という言葉の認知は35.0%にとどまったものの、「CBT」を知らなった教員を含め約3人に2人(66%)の教員が、パソコンやタブレットを使ってテストを実施したいと回答した。
学校現場で「CBT」という言葉はまだ浸透していない一方で、作問や採点などの校務負担を軽減できることや一人ひとりの学習状況を詳細に把握できることなど、「CBT」ならではの優位性に対するニーズが高いことが分かった。
「CBTの特徴で興味がある点」を聞いたところ、「採点業務の削減」と答えた教員が全体の29.2%で最も多かった。「問題作成の負担軽減」も19.7%と一定数おり、「CBT」導入による校務の負担軽減に注目が集まっていることが伺える。
また約4人に1人が、「児童生徒個々へのフィードバック」(25.1%)や「解答傾向の分析」(22.3%)と答え、「CBT」ならではのデータ活用に対する期待も明らかになった。
「CBT」は、従来のペーパーテストでは実現できなかった、テスト結果のデータ分析による個別最適化されたフィードバックが可能となるだけでなく、一人ひとりの学習達成度を詳細に把握することができ、学習計画立案への活用についても注目度が高まると考えられる。
また、「授業内での1人1台端末の使用頻度」について調査したところ、40.0%の教員が「毎日使用している」と回答。
一方で、「週1日」、「ほぼ使っていない」、「全く使っていない」との回答は約30%に上り、GIGAスクール構想での1人1台端末活用の推進から約1年経った現在、端末の活用頻度に学校やクラス間で格差が生まれていることが分かった。
この調査は、教員のための授業準備情報サイト「フォレスタネット」の会員(教員)を対象に、2021年12月24日~2022年1月31日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は1470人。
関連URL
最新ニュース
- 豊中市、小学校提出書類をデジタル化、教育DXで保護者の負担軽減と事務効率化へ(2025年12月22日)
- 東京都文京区、闇バイトを擬似体験するゲーム「レイの失踪」で区民向け情報リテラシー教育(2025年12月22日)
- 教員の学ぶ機会と生活の保障に関する教職員アンケート結果を公開 =School Voice Project調べ=(2025年12月22日)
- 中高生の学習スタイル、約6割が「オンラインでつながる仲間の存在が受験勉強の支えになる」 =ベネッセコーポレーション調べ=(2025年12月22日)
- 家庭学習で「デジタルデバイス上への手書き」を行う中高生は約3割 =コクヨ調べ=(2025年12月22日)
- 大学受験期のクリスマス、6割以上が「特別なことは何もしなかった」 =Studyplusトレンド研究所調べ=(2025年12月22日)
- 子どものスマホ利用 約半数の家庭が「ルールを決めていない」=LINEヤフー調べ=(2025年12月22日)
- 受験期に親が抱えるプレッシャー、子どもの成績より体調管理や金銭面の不安が上回る =明光義塾調べ=(2025年12月22日)
- Biz Hits、文系出身者に聞いた「文系におすすめの職業」ランキング(2025年12月22日)
- 英語を使う業務歴3年以上のビジネスパーソンの英語学習方法は「AI英語学習アプリ」=アイキューブ調べ=(2025年12月22日)











