2022年4月15日
順天堂大学とIBM、メタバースを用いた医療サービス構築に向けての共同研究を開始
日本IBMは13日、順天堂大学と「メディカル・メタバース共同研究講座」を設置し、産学連携の取り組みを開始したと発表した。
同共同研究講座では、メタバース技術の活用による時間と距離を超えた新たな医療サービスの研究・開発に取り組む。
主な取り組みは、まず短期実施テーマとして、メタバース空間で順天堂医院を模した「順天堂バーチャルホスピタル」の構築や、患者や家族が来院前にバーチャルで病院を体験できる環境を検討していく。また、ユーザーはアバターとしてバーチャルホスピタルを訪問し、医療従事者や患者、家族などと交流できることを目指す。
また、外出が困難な入院患者が病院の外の仮想空間で家族や友人と交流できる「コミュニティ広場」を構想。他にも、バーチャルホスピタルで説明が複雑になりがちな治療を疑似体験することによって、治療に対する患者の理解を深めたり、不安や心配を軽減できるかの検証を予定している。
さらに、中長期実施テーマとして、メタバース空間での活動を通じて、メンタルヘルス等の疾患の改善が図れるのかを学術的に検証する計画。
今後の展開としては、短期実施テーマに関する試作品を2022年中に発表することを目指すという。
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