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2022年6月2日

2023年の高校新卒採用、8割以上の企業が「増やす・昨年同様」と回答=ジンジブ調べ=

ジンジブは6月1日、企業の新卒採用担当者540人を対象に実施した、「高校新卒採用についての企業動向調査22年・23年(4月)」の結果をまとめ発表した。

それによると、1年以上高卒採用を行っていると回答した採用担当者に、2023年卒の求人募集人数の増減について質問したところ、「増やす」35%、「変わらない」49.3%、「減らす」5.6%、「採用を辞める」0.7%、「未定・分からない」9.4%という結果になった。

「増やす」「変わらない」が84.3%で、8割以上の企業が積極的に高卒採用活動を行うことが判明。昨年の同時期に行った調査と比較して、「増やす」が18%増、「変わらない」が8.4%増と、昨年と比較すると、かなり採用意欲が高まっていることが分かった。

業界別にみると、特に運輸業、製造業、建設業での採用募集人数の増加が顕著だった。


求人募集人数を「増やす」理由を聞いたところ、「若手人材の採用に力を入れるため」が70%で最も多かった。

以下、「業績向上における事業拡大のため」50%、「高卒人材が自社に合っていると感じたため」49%、「退職者の増加による人員確保のため」44%、「2022年卒の採用で予定人数に対し充足しなかったため」43%などが続いた。

一方、求人募集人数を「減らす」「採用を辞める」理由を聞いたところ、「業績悪化のため」38.9%、「2022年卒の高卒採用で多く採用できたため」と「他の採用計画で採用人数に充足したため」が各27.8%などが続いた。

高卒採用を始めて1~3年目の担当者に、高卒採用を始めた理由を聞いたところ、「若手の層を厚くするため」72%、「人材不足のため」48%、「高卒採用が自社に合っているため」38%が上位3項目だった。

以下、「高卒人材のイメージが向上したため」36%、「社風改善・文化形成のため」28%、「業績が向上し人員拡大が必要なため」と「多様な生徒の採用活動を行いたいため」が各26%、「他の採用活動が上手くいかないため」と「採用費が抑えられるため」が各18%、「コロナ禍が採用のチャンスだと感じたため」10%と続いた。

また、2022年卒の高卒採用の採用人数の充足について質問したところ、「充足した」が36.7%、「充足していないが少なくとも1人は採用できた」が40.6%、「1人も採用できなかった」が17.5%、「答えられない・分からない」が5.2%だった。

充足しなかった理由については、「応募者が集まらなかったため」54.8%、「コロナの影響で採用活動ができなかったため」41.6%、「応募者はいたが自社に合わないと感じたため」と「人員不足で採用活動に時間をさけなかったため」が各25.3%などが挙げられた。

コロナ禍前と今とで高校新卒採用で変わったことを聞いたところ、1位は「高校訪問が出来なくなった・減った」と「採用イベントの減少」で各46.5%、2位「職場見学の受け入れができなくなった・減った」36.7%、3位「応募者の減少」31.8%だった。

コロナ前と今とで高卒採用活動の取組みを変えたことを聞いたところ、「オンラインの職場見学を企画した」32.7%、「進路指導教諭への求人PR活動で郵送と電話を増やした」29.8%、「オンラインの面接をセッティングした」28.6%などが挙げられた。

高卒採用の求人PR期間について尋ねたところ、「充分足りている」が9.4%、「どちらかと言えば足りている」が20.3%、「どちらとも言えない」が25.2%、「どちらかと言えば足りていない」が23.8%、「足りていない」が17.1%だった。

「足りている」29.7%に比べ、「どちらかと言えば足りていない」「足りていない」は40.9%で、約4割が高卒採用の求人PR期間が充分に足りていないと感じていた。

また、高校生の就活での複数応募が可能になった場合、併願可能にしたいかを質問したところ、「複数応募可能にしたい」が62.4%、「複数応募不可にしたい」が12.5%、「どちらとも言えない/分からない」が25.1%だった。

複数応募にしたい理由を聞いたところ、「応募者が増える可能性があるため」と「高校生の応募企業の選択肢は多い方が良いから」が各60.9%、「様々な生徒と出会う機会が増えるため」が58.7%、「双方で見極めができミスマッチを減らせる」が44%、「意欲が高い高校生の応募が見込める」が29.3%、「特に理由はない」が2.2%だった。

一方、複数応募不可にしたい理由を聞いたところ、「内定辞退が出る可能性があるため」70.3%、「併願可能にする意義が感じられない」32.4%、「応募者の入社意欲を見たいから」29.7%などが挙げられた。

内定後から入社までの期間での高校を通じた高校生との接点について聞いたところ、「複数回接点を取った」50.3%、「入社のご案内のみ接点を取った」34.6%、「接点を取ってない」8.7%、「分からない・答えられない」6.3%だった。

また、高卒人材が自社に定着するためにどんな課題があるかを聞いたところ、「配属後のOJT・OFFJT」38.1%、「高校生と接点を取る機会が少なく採用時のミスマッチが起きている」33.9%、「入社後の社会人としてのマインドセットが足りない」32.5%が上位3項目。

以下、「高校生の応募可能な企業数が制限されており採用時のミスマッチが起きている」30.1%、「高卒社員の相談に乗れる体制づくり」29.7%、「内定から入社までの期間に接点を取る機会が少ない」26.2%などが続いた。

高卒人材が定着するための具体的な取組み・制度について聞いたところ、「入社後の研修制度の拡充」60.8%、「定期的な面談」45.5%、「給与・手当」34.6%、「メンター制度の導入」34.3%などが続き、研修制度の拡充や面談など、入社後の育成やメンタル面のフォローに力を入れている企業が多いことが分かった。

高卒人材に対するイメージを聞いたところ、「魅力的に感じている」25.2%、「どちらかと言えば魅力的に感じている」34.1%、「どちらとも言えない」22.6%、「どちらかと言えば魅力的に感じない」6.3%、「魅力は感じない」4.8%という結果になった。

この調査は、全国の企業の新卒採用担当者を対象に、4月13日~22日にかけて、インターネットとメールによるアンケート回収という形で実施した。有効回答数は540人(うち高卒採用実施は295人)。

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調査結果の詳細

ジンジブ

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