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2022年12月5日
総合資格、「2022年度 2級建築士設計製図試験」の合格者分析などを公開
総合資格は2日、12月1 日に建築技術教育普及センターが合格発表をした「2022年度 2級建築士設計製図試験」の合格者の実態などについて分析した結果を公表した。
それによると、同試験の2022年度の受験者数は1万797人で、合格者数は5670人(合格率52.5%)。前年に比べ、受験者数は653人減少したが、合格者数は111人増加し、合格率も3.9%上昇した。
採点結果は、4段階に区分され、合格ラインの「ランクI」は52.5%。以下、不合格の「ランクII」7.7%、「ランクIII」30.7%、「ランクIV」9.1%だった。
「ランクⅣ」(設計条件・要求図書に対する重大な不適合に該当するもの)の要因としては、主に図面が未完成、あるいは設計条件に対する重大な違反(延べ面積違反など)が考えられるという。
「ランクⅢ」(「知識及び技能」が著しく不足しているもの)以下の要因としては、敷地の有効利用と適切な建物配置・外構計画に関する不備や、立体構成の不備(特に、東側立面図の不備など)が考えられ、条件違反がなく、課題要求に則った計画(プラン)ができ、完成度の高い図面が描けてはじめて合格が可能な試験内容だった。
また、「保育所」という木造課題では過去に例がない「非住宅」の課題で、保育所の基本的な計画(特に、「乳児室、ほふく室、保育室」の計画)、敷地に対する適切な建物配置と外構計画や、東側立面図の要求から「建築物の立体構成の正しい理解」が問われる試験だった。
条件指定がかなり少なく、受験生自身が自ら考え、判断したうえで計画を実施するという、極めて実践的な計画力が問われる難度の高い試験内容で、合格に届かなかった受験生は明らかに「建築士として必要な原理・原則の理解」が不足していた。
合格者の属性についてみると、「受験資格別」における「学歴のみ」の割合は、過去最高だった昨年からさらに上昇し83.3%。「年齢別」でも、「24才以下」が過去最高だった昨年から、さらに上昇し60.5%。また「職域別」における「学生(大学院生を含む)・研究生」の割合も過去最高の23.6%だった。
同試験は、20代の合格者が6割以上を占め、在学中の合格者が年々増加していることからも、法改正を境に合格者の属性も大きく変化し、若年層がより多く合格する試験になっている。2022年度の結果や業界全体の傾向を踏まえても今後も、合格者の若年化が続くとみられている。
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