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2023年3月29日

超小型衛星「KOSEN-3」、JAXAの革新的衛星技術実証5号機の実証テーマに決定

国立高等専門学校機構は27日、香川高専と明石高専を中心とする 8 高専、2大学が提案する超小型衛星(KOSEN-3)が、2月8日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の革新的衛星技術実証5号機に搭載する実証テーマの一つに決定したことを発表した。

同件は、2022年9月に「革新的衛星技術実証4号機」の実証テーマとして選定さたが、号機を変更し5号機での実証となった。2023年4月には、新たに開発メンバーに加わる学生も含めた、参画校全体でのキックオフミーティングを開催する。

高専では、全国に51ある国立高専のスケールメリットを活かし、国立高専主体の超小型衛星の開発に取り組んでいる。これまでに第1号機にあたる「KOSEN-1」が2021年11月9日にJAXAのイプシロンロケット5号機により打ち上げられ、宇宙技術実証に成功した実績がある。

高専連携衛星3号機、通称「KOSEN-3」と呼ばれるこの超小型衛星(CubeSat)は、高専が連携して開発する超小型衛星としては3機目。先行機にあたる「KOSEN-2」は、2022年10月に打ち上げが試みられたが、辛くも宇宙に届かなった。今回、国立高専と都立高専8校による共同開発衛星第2号機「KOSEN-2」のプロジェクトチームに愛知工科大学、九州工業大学を新たに加えた上で、「KOSEN-3」の共同開発が行われている。

「KOSEN-3」では、衛星の軌道寿命の長期化を図るための3つの宇宙実証を行う。軌道寿命の延長が実現できれば、長期間の地球観測ミッションを行うことが可能となる。また、超小型衛星「KOSEN-1」と「KOSEN-2」の開発ノウハウを継承した上で「KOSEN-3」の開発を進める中で、自らミッションを立案できるなど、宇宙開発の総合的な視点に立てる人材輩出を目指すという。

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JAXA革新的衛星技術実証5号機に搭載する実証テーマ

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