2023年5月24日
カスペルスキー、小学高学年~中学生向け「情報セキュリティ啓発教材」を無償提供
カスペルスキーは23日、鹿児島大学、静岡大学と共同で開発した小学校高学年~中学生向け情報セキュリティ啓発教材「ネットの『あやしい』を見きわめよう」(GIGAスクール版)の無償提供を開始した。
同教材は、主にネットやアプリの「あやしさ」と、そこから考えられる「リスク」について、子どもたちの見極める力をトレーニングするためのもので、両大学が開発し、同社が監修。
2017年に同社と静岡大が共同開発した同情報セキュリティ教材を全面的に刷新し、現在増加しているなりすましや不正ログインなどのセキュリティ脅威を盛り込んでいる。また、リスクを「ある」「ない」の2択で考えるのではなく、「どれくらいのリスクがあるのか」を考えさせる形式になっている。
子どもたちが直面する可能性のある実例に基づいたリスクの場面が、端末画面を模してカードに描かれており、子どもたち自身が各カードのリスクの程度を考え議論することで、リスク発見のスキルを養うことができる。今回は、GIGAスクール構想に応じ、子どもたちがオンラインでカードを操作できるWeb版を無償提供する。
指導者向けには、指導用ガイドブックと授業で使用できる説明スライドがあり、準備の手間なく授業が行える。ワークシートは、体育館などでの集合研修時にカードの印刷版やWeb版の代わりに使用することもできる。
子どもたちが使用するカードは、「学校編」と「家庭編」に分けて各5つの場面を設定。印刷用カードのほか新たにオンラインで実施できるWeb版もあり、従来の印刷版カードに比べ授業の準備の手間が省け、手軽に実施できる。
印刷版カード利用時に使用するカード台紙は、カードをリスク大・中・小に分類して置くスペースがあり、Web版カードと台紙はオンライン上のカードをドラッグ&ドロップ操作で該当するリスクに移動する。
実施時間は約50分(1コマ授業で完結、学校編か家庭編どちらかの場合は15分)。全ての教材が無料で利用できる。
無償提供する教材の概要
・「指導セット」:
授業を行うための指導者用ガイドブック/説明スライド/ワークシート/カード台紙
・「カード」:
カードの印刷用PDFデータ(Web版を利用しない場合)
・Web版カードと台紙:
学校編
関連URL
最新ニュース
- iTeachers TV Vol.436 千葉県立市川工業高校 片岡伸一 先生(後編)を公開(2024年12月11日)
- 山梨県、2025年度から25人学級を小学校5年生に拡大、26年度には全学年に導入(2024年12月11日)
- GUGA、大阪府と「求職者等へのDX(IT)に関するスキル等の習得を通じた持続可能な就職支援モデルに関する協定」を締結(2024年12月11日)
- 指導要録の「行動の記録」、教職員の96%が「明快な評価ができていない」と回答 =School Voice Project調べ=(2024年12月11日)
- 仕事をしている母親の子どもの方が希望の中学校に合格している =ひまわり教育研究センター調べ=(2024年12月11日)
- LINEヤフー、「Yahoo!検索」で検索結果面に小学校で習う漢字の書き順動画を掲出(2024年12月11日)
- カラダノート、「ママ・パパが選ぶ今年の漢字ランキング」を発表(2024年12月11日)
- 大学就学を支援する返済不要の給付型奨学金「金子・森育英奨学基金」 総額260万円への増額(2024年12月11日)
- ノーコード総合研究所、大阪府立吹田東高校で「ノーコード開発研修」を実施(2024年12月11日)
- Musio ESAT-J通信教育、世田谷区立太子堂中学校と実証実験を実施(2024年12月11日)