2023年7月11日
小6生の「将来就きたい職業」、TOP3は「スポーツ選手」、「教員」、「漫画家・イラストレーター」=クラレ調べ=
クラレは10日、今春小学校を卒業した全国の子ども820人を対象に実施した、「将来就きたい職業」のアンケート調査の結果をまとめ発表した。

それによると、トップ3の顔ぶれは昨年と変わらず、1位は今年も「スポーツ選手」9.1%、2位は「教員」5.0%、3位は「漫画家・イラストレーター」4.8%だった。続く4位には、順位・ポイントを大きく伸ばして「医師」4.6%がランクイン。
「スポーツ選手」は、今年も男子の支持を集めて1位になったが、ジャンルの内訳には変化があり、昨年から今年にかけて国内外で日本を代表する選手が大活躍した「野球」が、3年ぶりに「サッカー」を上回った。
また、「医師」が昨年の7位から4位に順位を上げたほか、6位の「動物園・遊園地」と「建築家」(共に3.3%)、8位「ゲームクリエイター」3.0%、10位「IT関係」2.6%が、今年新たにトップ10入りした。

男女別にみると、男子は今年も「スポーツ選手」18.0%が1位。ポイントはやや減少したが、相変わらず断トツの人気。内訳は、「野球」40.3%が「サッカー」25.4%を上回り3年ぶりにトップになった。WBCで歴史的な偉業を達成し、14年ぶりに世界一も奪還したことから、子どもたちに大きな夢を与えたようだ。
また、「研究者」7.0%が2年前からポイントを伸ばして2位に復帰したほか、「ゲームクリエイター」6.2%が3位だった。「研究者」も「ゲームクリエイター」も、今好きなものを大人になってもずっと追い続けたいという、子どもらしい願望が感じられる。
4位の「IT関係」は、男子の中で最もポイントを伸ばした(3.3%→5.1%)。内訳を見ると、約8割が「プログラマー」と回答。小学校でプログラミング教育が必修になり、子ども向けのプログラミング教室も増えたことで、職業としての認知度や関心が高まっている。
また、「宇宙関係」2.7%が大きく順位・ポイントを伸ばして10位にランクイン。日本人宇宙飛行士の活躍や、世界規模で拡大する宇宙ビジネスのニュースなどに触れ、子どもたちは宇宙に大きなロマンを感じているようだ。

一方、女子をみると、昨年初めてトップになった「漫画家・イラストレーター」8.3%が、2年連続で1位だった。内訳を見ると、約7割が「イラストレーター」を志望。同じ創作関連では、「作家・絵本作家」3.1%も過去最高の8位に躍進した。
「医師」が男女両方で増加し、特に女子(5.8%)では大幅に順位とポイントを上げたが、同じ医療職の「看護師」4.3%、「薬剤師」2.9%、「医療関係」2.7%は、昨年より順位・ポイントを下げた。
また、「動物園・遊園地」4.7%は昨年の14位から大きく順位を上げ、過去最高の4位になった。内訳を見ると、「飼育員」や「トレーナー」といった回答が半分以上で、動物関連に興味を持っていることが伺える。
この調査は、使い終わったランドセルをアフガニスタンの子どもに贈る同社の社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」キャンペーンに協力した、今年3月に小学校を卒業した全国の子どもを対象に、1月中旬~3月中旬にかけて、アンケートを取って実施した。有効回答数は820人(男子373人、女子447人)。
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