2023年9月6日
金沢工業大学、数理・データサイエンス・AI教育が全学部「応⽤基礎レベル」に認定
金沢工業大学は4日、同大学が進める「KIT数理データサイエンス教育プログラム」が文部科学省の「応用基礎レベル(MDASH Advanced Literacy)」に全学部(工学部、情報フロンティア学部、建築学部、バイオ・化学部)認定されたと発表した。
文部科学省では2021年度から「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」を実施している。「応用基礎レベル」は2022年度から開始した認定制度で、専門分野での数理・データサイエンス・AIの応用基礎力を習得できる優れた正規授業から構成される教育プログラムを「応用基礎レベル」として認定する。
このたびの全学部での「応用基礎レベル」認定により、「情報に強い金沢工業大学」として、全学部で問題発見・解決の手段としてAIやデータサイエンスを活用し、「SDGs」や「Society5.0」が目指す未来社会の実現に挑戦できる、研究力のある技術者の育成を目指す。
同大学の「応用基礎レベル」の特徴は、専門の特徴に合わせた「データサイエンス基礎」「データエンジニアリング基礎」の授業科目と全学生必修の「AI基礎」。他にも「プロジェクトデザイン教育」では、企業や自治体などの実データを活用し、地域の実課題に取り組んでいる。
また、インターンシップのほか、4か月から1年間という長期間にわたって、学生が企業の社員となり、自らの専門分野にあった企業での実践的な問題発見解決業務に従事する「KITコーオプ教育」と呼ぶ産学協同教育を実施。
さらに社会性のある研究テーマに学部・学科・研究室の枠を超えて教員や学生が集まり、研究開発を行う「クラスター研究室」と呼ぶ分野横断型の社会実装型研究活動も推進している。
こうした研究活動に学生が応用基礎レベルの知識やスキルを活かし地域や企業でのデータ活用を実践することで、Society5.0で新しい価値を生み出せるイノベーション力を持つ「自ら考え行動する技術者」の育成を目指す。
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