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2023年10月2日
スタディプラス、「進路指導の新たな展望を探る」教員向けイベントを開催
スタディプラスは9月29日、同社が運営する「Studyplusトレンド研究所」が、山田進太郎D&I財団と共同で、「学生アンケート結果から見る文理選択の課題~進路指導の新たな展望を探る~」と題する教員向けのイベントを、8月24日にオンライン開催したと発表した。
同イベントでは、同社が今年6月に高校生・大学生3297人を対象に実施した「文理選択の実態調査」で判明した課題から、特に女子生徒の理系選択に焦点を当てて、専門家らが議論した。
当日は、全国から教職員をはじめとする教育に興味関心がある関係者らが参加。理系進学する生徒を多数輩出し、キャリア教育に力を入れている茨城高校・中学教諭(進路指導担当)の横倉友博氏、山田進太郎D&I財団事務局長の田中多恵氏らが登壇し、6月のアンケート結果を元に、進路指導における課題をパネルディスカッション形式で議論した。
同イベントでの主なやり取りは次の通り。
―文理選択においてどんなサポートを重視すれば良いのか?
横倉教諭:学生は身近な大人の職業しか知らない現状があり、学部を選ぶとなったときに具体的に何を学ぶのかイメージがつかない。また、学部の名称が就職先に直結すると思い込んでいる生徒も多いが、実際はもっと広い選択肢がある。学部で学ぶこと、その先の職業のイメージ、これらを共有していくことが重要だと思う
―文系の生徒が消極的な選択をしがちという調査結果が出ているが、その苦手意識を払拭する取り組みとしてはどんなことが考えられるのか?
横倉教諭:理系科目の苦手を作らないように、興味を引き出してあげる 、学問としての深さを見せてあげることが大事だと思う。本校の事例としては、中学校では「理科」とまとめずに、物理・化学・生物・地学という形でかなり細分化して授業をしている。その中で実験を中心にした授業を展開しながら、学問的な深さ・おもしろさに触れてもらって、なるべく暗記科目と思わせないような教育を行っている
―女子生徒は男子生徒に比べて、将来のキャリアや進路をイメージできると迷いが少なくなることがデータから見受けられるが、このあたりの文理選択と将来についての伝え方はどうしているのか?
横倉教諭:キャリアのイメージを作るために、本校では様々な職業にふれる機会を設けている。具体的には20分野くらいの異なる職業の関係者に来てもらって、興味のある分野の話を聞くという学校行事を組んでいる。職業の内容だけではなく、どの分野をどう学ぶことで、今の職業につながったかまでを、踏み込んで話してもらっている
―文理選択について学校や教員から受けたサポートで、不満を感じるおもな原因は「説明が不足していた」という声がアンケートから読み取れたが、教育現場でのカウンセリングや情報提供でどのような工夫をすれば良いと思うか?
横倉教諭:アンケートについて私が思うのは、「説明が不足している」と選択している時点で進路を人に任せてしまっているイメージがある。自分で決めてないから不満を感じるのではないかなと。そのため、やはり自分で決めさせる指導のアプローチが必要だと思う
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