2025年12月4日
ユーバーの「Scratchで小・中学校のプログラミング」Vol.35 <スクラッチでデジタル時計②>
ユーバープログラミングスクールの中村里香代表による、小学校のプログラミング授業で使ってほしいプログラミング言語Scratch(スクラッチ)の学習動画第35回。
今回は<中級者>向け、Scratchで数字のコスチュームを使った発展的なデジタル時計のプログラムを作成します。
デジタル時計を改造する
今回は、前回のデジタル時計を発展させてスプライトのコスチュームを活用した時計に改造します。
◆変数をステージに表示したデジタル時計(振り返り)
前回作ったデジタル時計は「現在の時」と「現在の分」の各桁を次の変数に代入してステージに表示しました。
・「時1桁目」:「現在の時」の1桁目を入れる
・「時2桁目」:「現在の時」の2桁目を入れる
・「分1桁目」:「現在の分」の1桁目を入れる
・「分2桁目」:「現在の分」の2桁目を入れる
「現在の時」と「現在の分」が1桁の場合は「時1桁目」「分1桁目」に0を埋める処理を行っています。
時間と分の各桁をスプライトのコスチュームで表示するために、まずはスプライト「時1桁目」を用意します。0-9までの数字のコスチューム、10個を用意します。
最大のポイントとしては、変数「時1桁目」の値を活用しコスチューム名を表示するためにコスチュームの名前を数値と同じものにしておく点です。
例えば「0」のコスチュームの名前は「0」、「1」のコスチュームの名前は「1」…「9」のコスチュームの名前は「9」と言う具合です。
こうすることで、変数の値(数値)を、コスチューム名として直接利用できるため、変数の値によって条件を分岐するといった処理が不要になります。できるだけ容易な実現方法を考えるという点も非常に重要です。
「時1桁目」をステージの時計のイラスト上の適切な位置に配置し、ずっとコスチュームを「時1桁目」にします。
スプライトリストの「時1桁目」上で右クリックをしてメニューから「ふくせい」を選びます。「時1桁目2」というスプライトが追加されるので適宜、スプライト名を変更します。例では「桁2桁目」としています。
位置(座標)と、コスチュームを指定する変数「時2桁目」の部分を変更すれば時間の2桁目のプログラムは完成です。

◆「時1桁目」を複製し「分1桁目」を作る
「時1桁目」を複製してスプライトを追加します。例では「分1桁目」というスプライト名にしています。
指定する位置(座標)と、コスチュームを指定する変数「分1桁目」の部分を変更します。
同様に複製してスプライトを追加します。例では「分2桁目」というスプライト名にしています。
位置(座標)と、コスチュームを指定する変数「分2桁目」の部分を変更します。

ここまででコスチュームを使い表現を工夫した発展的なデジタル時計ができあがりました。
授業での活用
Scratchはゲームづくりだけでなく、子どもたちのアイデアの表現、発表、調べ学習など、さまざまな教育活動で活用できるツールです。
今回のデジタル時計のように、シンプルな機能を発展させて豊かな表現を生み出すことで創造性が育まれます。また再利用できる部分は複製をして効率化することは設計や計画といった視点からも大切な経験につながります。
教科学習との連携を通じ、子どもたちの新たな学びの形につながれば嬉しく思います。
<筆者プロフィール>
ユーバー株式会社 代表 中村里香
2017年4月、すべての子どもが楽しく学べるプログラミング教育を目指し、ユーバー株式会社を設立。プログラミング教室運営、クラウド型学習サービス「うさプロオンライン」の提供、教材開発、講師育成支援、体験イベントの開催などを行う。環境に左右されない学びの機会を届けるため、教育現場や企業と連携し活動中。
ご質問・お問い合わせ info@yuber.jp 中村宛(ご質問は該当記事のURLを添えてください)
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