2026年7月28日
京都外国語大学、エリック・ハーキンソン教授が新刊『Beyond the Automation Abyss』発表
京都外国語大学は27日、同学共通教育機構のエリック・ハーキンソン教授が、2026年3月開催の「TEDxInnovationU」(日本・東京)に登壇、新刊『Beyond the Automation Abyss』を発表したと発表した。
講演では、大学での教育・研究活動を通じて見えてきた「完璧な資料をAIで作るものの、中身を理解していない」という学生たちのリアルな現状を起点に、AIへの丸投げが人間の思考力を奪う危機『自動化の深淵(The Automation Abyss)』について解説。テクノロジー教育の最前線に立つ大学の教員として、これからの教育現場が向かうべき解決策を提示した。
■【動画公開中】TEDxInnovationU登壇プレゼンテーション
講演タイトル:The Automation Abyss/Eric Hawkinson,ED|TEDxInnovationU
動画「自動化という深淵|エリック・ホーキンソン 教育学博士|TEDxInnovation U」
■ 3つのポイント
1.現状認識:思考を乗っ取られる「The Automation Abyss」
AIに思考を丸投げして「受動的に導かれる人」と、AIを相棒として「能動的に使いこなす人」の格差が急拡大している。AIの過度な自動化依存は、学習者から「自分で真理を発見する喜び」や「自分の頭で深く考える力」を奪い始めている。
2.現場のリアル:二極化する「タイパ重視vs本質追求」
★タイパ(効率)重視の学生:AIを使い最短ルートで正解を出すが、試行錯誤のプロセスをとばすため中身を説明できず、メタ認知(自分の思考を把握する力)が低下。
★本質追求の学生:AIを壁打ち相手に使い、疑問や失敗を重ねながら自らの思考を深めている。 今、教育現場が直面している課題は「コピペ検出」ではなく、「タイパを求めるあまり、思考スキルを失っていく学生たちをどう救うか」という根本的な教育方針の転換。
3.教授からの提言:結果より「学ぶプロセス(過程)」を評価する時代へ
京都外国語大学で教鞭をとるハーキンソン教授は、完成したリポートのキレイさだけを評価する従来のテストから、「どこで悩み、失敗し、そこから何を学んだか」という学びのプロセスそのものを評価する教育への転換を提言している。「AIを禁止するのではなく、人間がAIの主導権を握り続けること」の重要性を訴求している。
■書籍概要
書籍名:『Beyond the Automation Abyss: Educational Futures in an Agentic AI Web』
著者:エリック・ハーキンソン(Eric Hawkinson/京都外国語大学共通教育機構教授)
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