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2024年3月27日

パーソル総合研究所、「教員の職業生活に関する定量調査」発表

パーソル総合研究所は26日、「教員の職業生活に関する定量調査」の結果を公表した。


調査は昨年10月6日~10日に、幼稚園・保育園・小中高等学校・特別支援学校の教員3800名を対象に行われた。いずれの教育機関でも、「教員であることに誇りを感じる」割合は約6割、「教員の悪い実態が取り上げられすぎていると思う」割合は半数程度となった。


教員はどのようなことに働く「幸せ」や「不幸せ」を感じているのか、その要因となる7因子のスコアを正社員と比較してみると、働く幸せでは、「自己成長因子(新たな学び)」「チームワーク因子(ともに歩む)」「他者貢献因子(誰かのため)」が高く、働く不幸せでは、「オーバーワーク」の因子が高い結果となった。

いずれの教育機関においても、「ワーク・エンゲイジメント教員(仕事にやりがいを感じており、ストレスをあまり感じていない)」の割合は約40%となった。約20%に「バーンアウト教員(仕事にやりがいを感じておらず、ストレスを強く感じている)」の傾向が見られ、教頭・副校長層では「不活性教員(仕事にやりがいを感じておらず、ストレスもあまり感じていない)」の割合が約40%となった。特に20代の教員では、ワーク・エンゲイジメントの割合が他年代より少なく、バーンアウト傾向が他年代より多く見られた。


部活動の顧問をやりたくてやっている割合は、高校主顧問47.1%、中学主顧問40.4%となり、やりたくてやっている教員は部活動によって「リフレッシュ因子」が高まり、「オーバーワーク因子」が低下する傾向が見られた。


小中学校では「保護者や地域住民からのクレームが多い」「1つのクレーム対応にかなりの時間を割かれる」との回答が多く寄せられた。組織的に苦情対応している学校では、教員の働く幸せ因子が高く不幸せ因子が低いが、教頭・副校長層の「多忙感」は高い傾向にある。


現在の収入については「安定していると思う」割合が小中高等学校で60%を超える一方で、「収入に満足している」割合は15~20%弱にとどまった。また、小中学校では55.6%、高校では60.3%の教員が業務時間以外にも何らかの学びを行っていることが分かった。

調査結果の詳細

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