2024年4月22日
テキストコミュニケーション、約8割が「トラブルを経験または聞いたことがある」と回答=バイドゥ調べ=
バイドゥは、同社のきせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji」と北海道函館西高校探究チーム「ぶなしめじ君の冒険」が、全国のZ世代(12~24歳)と25歳以上の男女3516人を対象に共同で実施した、「テキストコミュニケーションにおける課題についてのアンケート調査」の結果をまとめ、4月19日付で発表した。

それによると、テキストコミュニケーションで「自分の思いが伝わっていないと感じることはあるか」と聞いたところ、LINEやInstagramのDM・メールなどの「文字でのやり取り」に関しては、「よくある」が14.4%、「たまにある」が43.3%で、「ほとんどない」は33.7%、「全くない」は8.5%だった。
通話やビデオ通話などの「音声でのやり取り」に関しては、「よくある」が8.1%、「たまにある」が22.1%で、「ほとんどない」は49.2%、「全くない」は20.6%だった。「音声」に比べて「文字」でのやり取りの方が伝わらない経験が多く、その差は2倍近かった。

「音声」と「文字」でのコミュニケーションの「どちらが難しいか」と尋ねたところ、「文字」が半数近い46.2%で、「音声」は22%だった。基本的な傾向として、「文字」でのテキストコミュニケーションの方が難しく感じていることが裏付けられる結果となった。


「文字」でのやり取りを難しく感じる理由については、「感情やニュアンスが伝わりにくいから」(男性21.7%、女性16.97%)、「文字だけだと誤解を与えやすいから」(男性6.53%、女性10.10%)などが挙げられた。

また、文章でのやり取り中に、「ダル絡みされている」「この人面倒くさい」と思った経験があるか、を聞いたところ、男性ではZ世代の47.78%、25歳以上の50%、30歳以上の60.75%が「経験がある」と回答。女性では、Z世代の55.76%、25歳以上の60.53%、30歳以上の65.56%が「経験がある」と答えた。

「ダル絡みされている」「この人面倒くさい」と思った相手について聞いたところ、全年代を通じて、「友人」とのメッセージ交換を面倒だと感じる人の割合が最も多く、半数近い46.09%を占めた。以下、「クラスメート」30.65%、「家族」14.73%、「先輩」9.85%などが続いた。

年齢層が上がるにつれて、男性は職場の「上司」や「同僚」、女性は「家族」や「友人」とのテキストコミュニケーションに、負担感や煩わしさ感じる傾向が強まっており、コミュニケーションをとる内容や背景が年齢や性別によって異なり、特定の社会的関係がコミュニケーションの負担感に影響を与えていることが分かる。
また、「30歳以上」男性でテキストコミュニケーションの負担感や煩わしさを経験した割合が上がる理由として、立場が異なる相手とのコミュニケーションが増えることが要因の1つだと考えられる。

文章でのやり取り中に、「誤解が生じたこと・トラブルに発展したこと・不快や不安な思いをしたことはあるか」と尋ねたところ、「ある」が41.1%、「自分はないが知人・友人から聞いたことがある」が38.8%で、約8割の人が「トラブルに関連している」ことが分かった。「ない」は20.1%。


「文章でのやり取りをサポートしてくれる機能があったら使いたいと思うか」と尋ねたところ、「とてもそう思う」が42.1%、「そう思う」が28.6%となり、約70%がテキストコミュニケーションをサポートする機能の使用を望んでいることが分かった。興味深いことに、年齢が若いほどこのような機能へのニーズが高かった。

また、「あったらいいと思う機能」を尋ねたところ、半数以上が「誤解防止機能」と「感情分析に基づく表現の提案機能」を求めていた。
この調査は、全国のZ世代(12~24歳)と、25歳以上の男女を対象に、3月7~29日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は3516人。
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