2024年5月9日
連休明けは約9割の子どもが「勉強のやる気」(学習意欲)がダウン =新学社調べ=
新学社は、オンライン自習室「ともがく」をオープンさせたのに伴い、全国の小学生親子500組を対象に、「家庭学習に関する調査」の第2弾「子どもの学習意欲と保護者のほめ方」に関するアンケート調査を実施。その結果をまとめ8日に発表した。
それによると、小学生の9割近く(89.4%)が、GWなどの長期休み明けは「勉強のやる気がなくなった経験がある」と回答した。「経験がない」は10.6%。
そんな子どもたちに、勉強のやる気スイッチが入る時を聞いたところ、最も多かったのは「良い点が取れた時」54.4%で、次に「ほめられた時」44.0%、「好きな教科の時」40.8%が続いた。良い点数が取れる事はもちろんだが、「ほめられる」「好きな教科の勉強」が学習意欲アップのきっかけになっていることが分かった。
また、子どもの勉強について「ほめるようにしたいと思っている」母親は実に9割を超えており(94.4%)、ほめることで子どものモチベーションや自己肯定感を高めて、前向きに学習に取り組んでもらいたいと考えていることが分かった。
その一方で、半数以上(55.4%)の母親が「ほめ方で悩んだことがある」と回答。ほめ方の悩みとして、「どのようにほめて良いか分からない」や「ほめるポイントが難しい」「できていない事に目がいってしまう」といった声が多く寄せられた。
また、「過程に対してほめたいが、なかなかそうはできずに結果を見てしまう」という意見もあり、子どもの頑張り(プロセス)を大切にしたいが、思うようにはできていない母親も多いようだ。
家庭学習の習慣化について聞いたところ、9割以上(93.8%)の母親が「大切だと思う」と回答したが、実際に自分の子どもが「毎日コツコツ続けるのが得意」だと思っている母親は3割未満(29.2%)しかいなかった。
子どものモチベーションアップや家庭での学習習慣化には、成績や正答などの結果だけではなく、「毎日コツコツを続けている」がんばり(過程)をほめてあげたいと思っていても、実践するのは難しいと感じている「ほめ方迷子」な母親の姿が浮き彫りになった。
この調査は、全国の小学生親子を対象に、2月16~19日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は500組。
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