2024年5月28日
他校の取り組みが分かる!熊本国府高等学校のICTを活用した授業実践事例『国語』を紹介
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現代の国語「文化としての科学」を読み解く授業
授業支援機能を活用し、生徒の解答をリアルタイムに添削
熊本国府高等学校 〈熊本県〉 松本 真也 先生 教科:国語 指導学年:一年生
校訓・学校の教育目的
礼節 創造 自立
本校には建学の精神があります。その中の一節が「真に役立つ人材の育成」です。社会に出て、活かされるような生徒を育てていきたいと思っております。また2021年の創立80周年を期に、この10年間のキャッチフレーズとして「君への追い風 はじめる物語(ストーリー)」というものを定めました。みんなが一人一人の追い風になろう。そして先生方も保護者の方々も地域の方々も、本校生徒の追い風になっていただきたい。このような気持ちで、教育を進めています。
ICT教育の課題・テーマ
ICT教育は最近導入されたものですから、アレルギー反応を持っていらっしゃる先生も少しいるかな、と感じています。そういう先生方も一生懸命、自分ができることを行っていただいているところですが、このICT教育への取り組みの格差が、一番の課題だと思っています。ICT教育は、様々な教育現場で役に立つシステムになっていきます。今後、生徒たちの学習の向上のために、全校で取り組んでいきたいと考えています。
端末整備状況
本校は、令和4年度から一人一台端末を学年進行で行っております。令和5年度現在、一年生と二年生は一人一台端末を持っており、来年度になりますと、全学年が持つ状態になります。
ClassPad.net導入に至った経緯と理由
オンライン辞書機能の存在、そして生徒たちが主体的に学べ、リアルタイムで先生方が返信できることが利用している理由です。
元々カシオの電子辞書を使用していましたが、ICT教育を導入するにあたっては、電子辞書と、それに加えてICT端末の両方を持たせるのはいかがなものかという議論がありました。ClassPad.netにはオンライン辞書機能が備わっているため、電子辞書は持たなくて良い。そこが導入の一番のきっかけでした。ClassPad.netにはオンライン辞書機能の他にも、様々な機能があります。先生方の「他の機能もどんどん使っていこう」という積極的な取り組みから、ClassPad.netを本格的に導入させていただきました。生徒たちが主体的に学んでいく、リアルタイムで先生方が返信できる、というところがClassPad.netを利用している理由です。
授業の流れとClassPad.netの活用方法
STEP1
事前に用意したふせんを送信しながら「文化と文明の違い」や「具体的な文化の例」などについて生徒と会話し、問題文を読み進める。
STEP2
問題文を読み進めながら、各問題に対して、生徒それぞれがふせんに解答を記入し、できた生徒から提出。
STEP3
提出を待つ間、手が動いていない生徒、問題自体の意味を理解できていない生徒に対して、補足をしながら提出を促す。
STEP4
提出した生徒の解答に対し、より適切な解答にするためのアドバイスを伝え、生徒が解答を修正し再提出する。
デジタル社会におけるネット検索の弊害や上手な付き合い方とは
高等学校の一つの目標でもある「健全な批判力」を意識しています。ネット上の情報を見て、それが全てだと思うのではなく、「本当にそうなのか」と考える習慣をつけることが、多様性や価値観・視野の広がりに繋がると考えます。
宿題や自宅学習でのClassPad.netの活用機会
授業では、どうしても時間に限りがあります。生徒の学力や学習状況によって、少しでも長めに提出期間を取れ、家庭に戻ってからも提出ができるよう、ClassPad.netを活用しています。
導入前と導入後の【授業での変化】
提出状況が把握できることで生徒へコンタクトを取ることが増え、積極的に授業に参加する生徒の割合が10割に近づいていると感じます。
授業に積極的な生徒の割合は、クラスによって差はあるものの、7〜8割。多くても9割で、なかなか10割にはできないと感じていました。ClassPad.net導入後は、誰が提出していないか一目で分かる状況になりましたので、提出がなければ、その生徒にアドバイスなど、何らかのコンタクトを取ることができます。授業への積極的な姿勢に関しては、10割に近づいているのではと感じています。
導入前と導入後の【生徒の変化】
私は生徒に自分の解答を黒板に書かせ、それを全員がどう思うかを考えさせてきました。同じことをClassPad.netで行っています。特に少し内容が高度な問題ですと、120字程度で書かせるというものもあります。それを黒板に書かせると、4〜5分はかかってしまいますが、ClassPad.netの活用により、全員が同時に行いながら、かつ何人もの生徒の解答を一目で確認できるようになりました。非常に時間が短縮されていると思います。
生徒や保護者さんの声や評価
熊本市の中学校ではICT教育が十分に進んでいますので、それが当たり前という状態で高校に入学してくる生徒が多いです。そのため、保護者の方の期待もかなり高いレベルでスタートしていると思っています。私は特進コースの担任をしておりますが、「効率的に学習ができている」という評価だったり、オンライン授業、あるいはZoomというアプリを使っての実習で、感謝の声をいただくことがあります。
お気に入りの機能・使い方
情報がライブで、即時性があることです。
ClassPad.netは生徒が作った答案を、すぐ全員に見せることができます。従来では、ノートをコピーし配布、あるいは黒板に書いて、それを他の生徒が写すという作業がありました。工程がかなり減る、ライブで行えるところがいいと思っています。
ClassPad.netを使用した今後取り組みたい授業
今行っている、生徒に課題の解答を提出させ、それを他の生徒がどう思うか意見交換をする取り組みをもっと成熟させたい、深めたいと考えています。内容的に成熟してきたら、答えのある問いではなく、答えがない問いに対して、自由に発言の提出をさせてみたいです。
生徒に聞いた、ClassPad.netの「良いところ」
紙のノートでは、生徒がノートに書いたものを、先生が全員分見るのは難しいですし、誰かのノートを他の生徒が見ることもできません。ClassPad.netなら、生徒全員の意見や先生からのメッセージも見られます。課題の提出後、他の生徒の意見を見て自分が間違ったところを書き直したりすることで、授業の理解度が上がりました。
授業中の班活動での調べものもClassPad.netのオンライン辞書機能の活用により便利になったと感じています。
ClassPad.netを利用することによって、個人の意見を全員で見ることができます。他の人の意見について考え、先生に送ることによって、大画面での発表がしやすくなりました。これにより一人一人がしっかり理解できる授業になっていると思います。自分が考えた答えを先生が全員の前で映してくれるのも嬉しく感じます。
また、自宅学習のために教材を多く持ち帰らなくてよくなり、とても良いことだと思いました。
《教師、自治体、学校関係者の皆さまへ》
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