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2024年10月1日

加速キッチン、女子高校生がCERN(スイス・ジュネーブ)で素粒子実験を終了

加速キッチンは9月27日、高校生5名のチームSakura Particlesがスイス・ジュネーブの世界最大の加速器施設CERNで素粒子実験を実施したことを発表した。

Sakura Particlesの集合写真

実験はCERNが主催する高校生向けコンテストBeamline for Schools 2024年最優秀賞受賞に伴い実現。日本の中高生が大型加速器施設で素粒子実験を行うのは初めてだという。

Beamline for Schoolsは、世界中の高校生を対象にした国際素粒子実験コンテスト。CERNまたはDESYでの加速器ビームラインを利用した実験提案書を英語で提出し、その内容について審査される。今年度は過去最高461件の申し込みがあり、日本(Sakura Particles)、エストニア(Mavericks)、アメリカ(SPEEDers)の3チームが最優秀賞に採択された。

Sakura Particlesが提案したのは、手作りの宇宙線2次元イメージング検出器の性能評価。開発は宇宙から降り注ぐ高エネルギーのミュー粒子を使って地球上の大型構造物の内部を透視する技術「ミュオグラフィ」への応用を目標にしている。こうした検出器は一般的に大型で高価だが、独自の工夫で、安価にミュー粒子の軌跡を測定することが可能な検出器の開発に成功したという。

今後は、引き続き、メンバー主体で実験結果をまとめ、物理教育関係雑誌への論文投稿、12月に実施されるアメリカ地球物理学連合(AGU)での高校生向けポスター発表Bright STaRS programへのオンライン参加、中高生のミュオグラフィ等の探究活動への活用などを予定する。

「二次元検出器の開発とCERN(スイス)でのビーム実験」

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