2024年11月13日
受験生ママの7割以上が「子どもとのコミュニケーションに悩みあり」と回答=明治調べ=
明治は12日、大学受験を予定・希望している全国の高校生の母親500人を対象に実施した、「受験生の親の悩み調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、子どもとのコミュニケーション上の悩みについて聞いたところ、7割以上(74.4%)の母親が「悩みを抱えている」と回答。「悩みはない」は25.6%だった。
具体的には、「勉強の進捗の追い方」30.8%、「娯楽をどこまで制限するか」28.4%、「プレッシャーを与えていないか」22.4%、「悩みの聞き出し方」22.4%に悩みを抱えている母親が多く、「様々なことに配慮したい」受験生の親の苦悩がうかがえる。
また、約6人に1人(16.8%)の母親が、進路について子どもと喧嘩した経験が「何度もある」と回答。どのような喧嘩をしたのかエピソードを募ったところ、「親目線の意見が伝わらない」、「つい言いすぎてしまうと」いった、距離感が難しい受験生の親ならではの体験談が寄せられた。
受験で気を付けていることを尋ねたところ、最も多かったのは「過干渉にならない」で、過半数(52.4%)の母親が回答。次いで、「子どもの気持ちを尊重する」49.0%、「プレッシャーをかけない」47.8%という回答が多く、精神面や、子どもとの距離の取り方に気を遣っている親が特に多いのが分かる。
子どもは「学校の試験や模擬試験の結果を自主的に見せてくれるか」を聞いたところ、「必ず見せてくれる」27.0%と「だいたい見せてくれる」27.4%を合わせると、意外にも半数以上の受験生が、親から言われずとも結果を見せていることが分かった。
受験は長期戦だが、子どものやる気維持や向上のために「何かしている」母親は約3割(33.6%)で、苦労はしているものの行動までできている親は少ないのが実情のようだ。
一方、「何もしていない理由」を聞いたところ、最も多かったのは「どうすればいいか分からない」39.5%で、サポートを強化したい気持ちはあるものの、何をすれば子どものためになるのか悩んでいる親が多そうだ。子どもに対する自身のサポートについては、「十分だとは思わない」と回答した母親が多数派だった。
また、受験で子どもをサポートするために「やってよかったこと」を聞いたところ、「パウチゼリーやキャラメル、ラムネ、チョコレートなど、勉強中につまめるものを用意しておく」(愛知県・50歳)、「必ず早くに起床して、子どもが勉強をしている間も一緒に起きている」(茨城県・45歳)、「相談には乗るが最後は自分で決めさせる」(東京都・52歳)といった声が寄せられた。
反対に、失敗談としては「自分の大学受験の経験談が何かの役に立てばと思い話したが、ウザいと言われた」(愛知県・53歳)、「過干渉にならないように口出しを控えすぎてしまった」(長崎県・47歳)などの様々な経験が寄せられた。
「食事で気を付けていること」を尋ねたところ、最も多かったのは「朝食を抜かない」48.2%で、2位は「栄養価の高さ・バランス」45.0%。また、半数以上の母親が、受験生を支えるにあたり、食事や栄養についてのサポートサービスがあれば「利用したい」と回答した。
「親子で一緒に食事をとっているか」を聞いたところ、夕食は約9割の親子が一緒にとっていた。朝食も約7割の親子が一緒にとっており、コミュニケーションへの悩みは抱えながらも、可能な限り子どもと一緒に食事をしようとしている親が多い。
今回の調査結果をもとに、現役大学受験生の母親と、大学に合格した子どもを持つ母親、さらに同社の管理栄養士などが参加する座談会を実施。リアルな悩みや体験談、実践して良かったことなど、受験生の子を持つ親ならではの「苦悩と工夫」が垣間見えた。
この調査は、大学受験を予定・希望している全国の高校生の母親を対象に、今年7月31日~8月2日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は500人。
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