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2024年11月26日

児童養護施設、7割がICT活用するも「学習意欲不足」や「勉強嫌い」が課題=スプリックス教育財団調べ=

スプリックス教育財団は25日、全国33の児童養護施設を対象に実施した、「児童養護施設における学力・進学の実態調査」の結果をまとめ発表した。


それによると、①「読み書き・計算・英単語といった基礎学力が定着しているか」、②「定期テストで平均点より上の点数をとれているか」、③「学校の授業についていけているか」という3つの観点から、在籍者の学力実態を各施設に尋ねたところ、 9割以上の施設で基礎学力が学習の土台として重要視されてはいるものの、5割以上の施設で基礎学力の定着していない在籍者の方が多いことが分かった。


児童養護施設に在籍する子どもの学力実態として、基礎学力が特に重要視されているものの十分定着していないことが判明したが、学力不足の原因としては、「学習意欲不足」や「勉強嫌い」が特に多く、在籍者の学力に関する課題としては、「学力の遅れ」「学習意欲の欠如」「学習支援の困難さ」「教育環境整備の必要性」などが挙げられた。

33施設の2024年度の高校進学率は98.2%で、一方、2024年度の高等教育への進学率(大学、短大、専門学校)は31.7%、就職率は59.8%だった。一般的な高等教育機関への進学率は80%を超え、就職率が20%未満である状況と比較すると、児童養護施設の在籍者が高校卒業後に就職する割合は、かなり高いことが分かる。


また、学力向上のための対策として「ICTの活用」は7割と進んではいるものの、実際は「宿題を一緒にする」ことが学力向上の対策として9割もあり、ICT活用による学習充実感については、十分得られているとは言えない状況だった。

この調査は、全国の児童養護施設を対象に、2024年7月~8月にかけて、オンライン(Google Form)で実施した。有効回答数は33施設で、各施設の回答者は施設長、児童指導員、自立支援担当職員、保育士などの職員。

調査結果の詳細

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スプリックス教育財団

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