総合型選抜の受験生、約9割が「高校在学中、何らかの課外活動に参加」＝じゅけラボ予備校調べ＝

エンライクが運営する「じゅけラボ予備校」は10日、総合型選抜入試で大学受験をした18〜21歳の男女203人を対象に実施した、「総合型選抜入試で受験したプレゼンテーション形式の試験に関する実態調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、「高校在学中に取り組んだ課外活動」を聞いたところ、ダントツで多かったのは「部活動（運動部・文化部）」60.1%だった。部活動ではチームワーク、責任感、忍耐力、自己管理能力など、実社会で求められる多くのスキルが培われ、総合型選抜入試ではこうした日々の努力と達成感が、受験生の強みとして高く評価される。部活動での経験はリーダーシップや協調性、そして問題解決力を裏付ける確かな実績として、受験生の個性をアピールする大きな武器になる。

2番目に多かったのは「ボランティア活動（地域活動、海外ボランティアなど）」30.5%。ボランティア活動は、社会貢献意識や他者への思いやり、そして実践的なリーダーシップを育む貴重な機会で、総合型選抜入試ではこうした社会に対する積極的な関与や国際感覚が、受験生の人間性と多面的な能力を示す重要な要素として評価される。

3番目が「探求学習・研究活動（論文やプレゼン発表など）」23.2%。自主的な学びの姿勢や問題解決に向けた探究心は、総合型選抜入試で特に重視される資質で、論文作成やプレゼンテーションの経験は、クリティカルシンキングや論理的思考力を示す有力な証拠となり、受験生が自らの興味を深堀りする姿勢が評価されるポイントになる。

以下、「生徒会活動や学校行事の企画・運営」22.7%、「コンクール・コンテストへの参加」19.7%、「芸能活動」6.9%、「インターンシップ」5.4%と続き、わずか11.3％の受験生だけが「特にない」と回答していることから、約9割（88.7％）の総合型選抜の受験生が何らかの課外活動に取り組んでいることが分かった。

また、課外活動に取り組んでいた180人を対象に、「課外活動は自己PRに役立ったか？」と尋ねたところ、「役立った」と「やや役立った」の合計評価が全て約80％以上で、かなり高い水準を記録した。

具体的には部活動（79.5％）、生徒会活動や学校行事運営（82.6％）、芸能活動（78.6％）、ボランティア活動（85.5％）、コンクール・コンテストへの参加（85％）、探求学習・研究活動（78.8％）、インターンシップ（90.9％）、そして「その他」では驚異の100％という結果に。

これらの数字は、受験生が多様な実践体験を通じて、自己PRに必要なリーダーシップ、協調性、創造性、困難や課題に対する解決能力といったスキルを確実に磨いていることを裏付けている。

一方で、「あまり役立たなかった」と「役立たなかった」の合計評価はかなり低く、部活動では10.6％、生徒会活動では10.9％、芸能活動では14.3％、ボランティア活動では3.2％、コンクール・コンテストへの参加では7.5％、探求学習・研究活動では10.6％、そしてインターンシップおよび「その他」では0％にとどまっている。

これらの低い否定評価は、受験生が実際に参加した各課外活動から得た経験とエピソードが、自己PRとしての信頼性や説得力を高める上で大変有効であることを示している。

この調査は、総合型選抜入試（旧AO入試）で大学受験をした18〜21歳の男女を対象に、1月8日～15日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は203人。

調査結果の詳細