2025年3月28日
小中生「資格・検定取得」の目的、最多は「自信をつけ、自己肯定感を高める」ため=明光義塾調べ=
明光ネットワークジャパンは27日、同社の学習塾「明光義塾」が、小中学生の子どもを持つ全国の保護者880人を対象に実施した、「資格・検定に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、「子どもが資格や検定を取得する主な目的」を聞いたところ、最も多かったのは「自信をつけ、自己肯定感を高める」44.4%で、次いで「学校の成績向上につなげる」37.5%、「知識やスキルを証明するため」37.3%などが続いた。多くの保護者が、資格や検定の取得を通じて、子どもが自己肯定感を高めたり学業の向上を期待していることが見受けられる。

子どもの資格や検定の「受験/受検・取得状況」について聞いたところ、36.0%が「受験/受検したことがあり、取得している」、6.8%が「受験/受検したことがあるが、取得はしていない」、14.2%が「取得はしていないが、今後受験/受検する予定がある」、43.0%が「取得はしておらず、受験/受検する予定もない」という結果になった。約3人に1人の小中学生が、何らかの資格や検定を取得していることが分かった。

資格・検定取得率を学年別に分析したところ、小学生では27.7%、中学生では42.8%という結果になり、中学生になると資格や検定への関心や取得意欲が高まる傾向がうかがえる。また、中学生の資格取得率が小学生を大きく上回る背景には、進学や将来の進路を見据えた学習意識の変化があると考えられる。

資格・検定を受験/受検したことがあると回答した小中学生の保護者377人に、資格や検定を受験/受検する際に、「不安に感じたこと」を聞いたところ、最も多かったのは「子どもの精神的な負担」31.3%で、次いで「不合格の可能性」30.8%、「試験対策にかかる時間や労力の負担」28.6%などが続いた。

資格・検定を取得している子どもを持つ保護者317人に、子どもが資格や検定を取得しようと思った「きっかけ」を尋ねたところ、「本人の意欲や興味」と「習い事や塾の影響」がともに37.2%で最多だった。次いで、「受験対策のため」32.8%が続き、多くの子どもが自身の興味や学習環境の影響を受けて資格・検定取得に挑戦していることが分かった。

「現在取得している資格・検定」について聞いたところ、最も多かったのは「実用英語技能検定(英検)」59.3%で、以下、「日本漢字能力検定(漢検)」36.9%、「実用数学技能検定(数検:数学検定・算数検定)」と「書道検定/ペン字検定」がともに13.2%で並んだ。

「資格・検定取得後の子どもの変化」について尋ねたところ、最も多かったのは「自信がついた」44.8%で、次いで「学習意欲が向上した」30.6%、「目標を持つようになった」29.7%という結果になった。

また、子どもの英語学習において、「英検の取得はどの程度重要か」を尋ねたところ、63.5%が「重要だと思う」(非常に重要だと思う17.5%、ある程度重要だと思う46.0%)と回答。近年の英語教育の変化に伴い、小中学生にとって英検の役割や重要性も高まっていることがうかがえる。

現在取得している英検の級を小学生、中学生で比較したところ、小学生の最多は「5級」42.5%で、中学生の最多は「3級」37.8%だった。また、英検3級以上を取得している割合は、小学生が35.0%だったのに対し、中学生では75.6%に達しており、中学進学後により高い級の取得を目指す傾向があることが分かった。
この調査は、全国の小学4年生~中学3年生の保護者を対象に、3月3日~5日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は880人。
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