2025年4月28日
日本文化教育推進機構、SEL教材「みらいグロース」の実証研究結果を公表
日本文化教育推進機構は25日、2023〜2024年に神奈川県秦野市内の小学校で実施した、子どもの非認知能力を伸ばすSEL教材「みらいグロース」の実証研究結果を公表した。


同機構では、同市教委と緊密に連携して、同市内の小学校で実証研究を実施。2023年度に市内5校、2024年度には7校を対象としたモニタリング調査を行い、SEL(ソーシャル・エモーショナル・ラーニング)を基盤とする同プログラムの効果を検証した。
SELは、子どもたちが感情を理解する力や、他者と良好な関係を築く力を向上させることで、自己肯定感を高め、思いやりや向上心を育てる教育手法で、欧米ではすでに多くの教育機関で導入されており、学力向上やいじめ防止にも効果があることが証明されている。
「みらいグロース」は、SELを映像教材化することで、どこでも誰でも授業を実践できる教材として開発された。
今回の実証研究では、SELの育成を目指す8つの能力のうち、特に2023年度の分析で「長所・短所の自覚」の向上が統計的に有意であることが確認された。年度ごとの分析も含めると、①2023年度「長所・短所の自覚」「感情の気づき」「目標のマネジメント」の向上、②2024年度(南が丘小学校)「長所・短所の自覚」「学びの管理」「責任ある意思決定」の向上―といった成長が見られた。
短期間の実施でも成果が見られ、「みらいグロース」が自治体レベルでの導入にも適した教材であることが分かった。
「みらいグロース」は、子どもの非認知能力(心のスキル)を育むオンライン教育プログラムで、2022年1月に発売。従来の学力向上だけでなく、子どもが「自分らしく生きる力」を身に付けることを目的としており、GIGAスクール構想とも親和性が高く、全国の自治体・教育委員会での導入が進んでいる。
【実証研究の概要】
対象期間:2023年〜2024年
実施校:
・「 2023年」秦野市立広畑小学校、北小学校、南が丘小学校など5校
・「2024年」秦野市立南が丘小学校など7校
調査手法:交差遅延効果モデル・分散分析によるアセスメント
関連URL
最新ニュース
- 豊中市、小学校提出書類をデジタル化、教育DXで保護者の負担軽減と事務効率化へ(2025年12月22日)
- 東京都文京区、闇バイトを擬似体験するゲーム「レイの失踪」で区民向け情報リテラシー教育(2025年12月22日)
- 教員の学ぶ機会と生活の保障に関する教職員アンケート結果を公開 =School Voice Project調べ=(2025年12月22日)
- 中高生の学習スタイル、約6割が「オンラインでつながる仲間の存在が受験勉強の支えになる」 =ベネッセコーポレーション調べ=(2025年12月22日)
- 家庭学習で「デジタルデバイス上への手書き」を行う中高生は約3割 =コクヨ調べ=(2025年12月22日)
- 大学受験期のクリスマス、6割以上が「特別なことは何もしなかった」 =Studyplusトレンド研究所調べ=(2025年12月22日)
- 子どものスマホ利用 約半数の家庭が「ルールを決めていない」=LINEヤフー調べ=(2025年12月22日)
- 受験期に親が抱えるプレッシャー、子どもの成績より体調管理や金銭面の不安が上回る =明光義塾調べ=(2025年12月22日)
- Biz Hits、文系出身者に聞いた「文系におすすめの職業」ランキング(2025年12月22日)
- 英語を使う業務歴3年以上のビジネスパーソンの英語学習方法は「AI英語学習アプリ」=アイキューブ調べ=(2025年12月22日)











