2025年7月18日
児童生徒が最も検索した言葉は「死にたい」「いじめ」「自殺」=OVAが「SOSフィルター」のデータ公開=
OVAは17日、自殺対策を目的とした1人1台端末向けブラウザ拡張機能「SOSフィルター」の今年1~3月のデータを公開した。
SOSフィルターは、「GIGAスクール構想」に基づき、児童生徒に1人1台への配布が整備されている1人1台端末で深刻な悩みに関するワードを検索した際、相談窓口やセルフケアに関する情報をプッシュ型で届けられる無償のブラウザ拡張機能。
検索キーワードは、「自殺」「学校での人間関係(いじめなど)」「家庭での人間関係(虐待など)」「性暴力」「自傷」「精神疾患」の計6つのカテゴリーで、約5000個を設定。2025年7月現在、「GoogleChrome」と「Microsoft Edge」ブラウザに対応している。
今回公開したデータによると、約7万台の利用データを集計したところ、SOSフィルターが表示されたユーザー数は1カ月あたり平均1206人で、約58人に1人の児童生徒が、深刻な悩みに関する検索をしていることが分かった。
2024年に自殺で亡くなった児童生徒は529人と、日本全体の自殺者数は減少傾向かつ少子化が進んでいるにも関わらず、今回の数字は統計を取り始めてから過去最多になった。
カテゴリー別の検索ユーザー数を見ると、「精神疾患」が40.1%(1543人)、「自殺」が22.0%(846人)、「学校での人間関係」が19.0%(731人)、「性被害」が7.2%(277人)、「自傷行為」が6.3%(244人)、「家庭での人間関係」が5.3%(204人)だった。
検索したキーワード別のデータからは、「死にたい」「いじめ」「自殺」といった言葉が上位を占めているのが分かる。その他、「オーバードーズ」「助けて」「リスカ」「うつ病」「自律神経失調症」といった言葉が多く検索されていた。
また、SOSフィルターが表示され、外部リンクをクリックしたユーザーのうち、20.3%が「しんどい気持ちを抱えた人向けのWEB空間」、14.7%が「チャット相談窓口」、11.7%が「気持ちを吐き出せる掲示板」を利用していることが分かった。
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