2025年3月28日
OVA、児童生徒の自殺対策を目的とした「SOSフィルター」のソースコードを限定公開
OVAは27日、児童生徒の自殺対策を目的としたブラウザ拡張機能「SOSフィルター」のソースコードの限定公開を開始した。
SOSフィルターは、学校・家庭での人間関係のトラブルや精神的な不調といった、深刻な悩みに関連する言葉を検索した児童生徒に、適切な相談窓口やセルフケアなどの情報をプッシュ型で発信するブラウザ拡張機能。
検索キーワードは、「自殺」「学校での人間関係(いじめ等)」「家庭での人間関係(虐待等)」「性暴力」「自傷」「精神疾患」の計6つのカテゴリーで、約5000個を設定。ブラウザは、「Google Chrome」と「Microsoft Edge」に対応。
子どもたちが安心して「助けて」と言えるよう、各コンテンツを通して①適切な支援につながるようサポート(悩みに特化した相談窓口を紹介)、②心身の異変に気付きセルフケアを行えるようサポート(セルフケアの方法を紹介)、③周囲の人や相談窓口に「助けて」と言えるようにサポート(相談のコツを紹介)―の3点を行う。
また、無償であること、検索した生徒個人を特定したり、学校に通知が届いたりといった設計はあえて行わないようにしているのも特徴。
SOSフィルターのソースコードは、GitHubのプライベートリポジトリで管理しており、国内外の支援団体や民間企業を対象に提供していく。
具体的には、ユーザーが指定したキーワードで検索した際に自動でポップアップを表示するブラウザ拡張可能に関するソースコードで、どのようなキーワードを設定するか、どのようなコンテンツを表示するかは、利用団体で自由にカスタマイズできる。
セットアップの方法は、ソースコードにセットアップのマニュアル(日本語・英語)も含まれており、エンジニア人材が団体にいなくても導入できる。また、SOSフィルターで活用しているキーワードリストやサイトデザインも、内容に応じて提供していく考え。
今回、限定公開を始めたSOSフィルターは、「GIGAスクール構想」に基づき、児童生徒に1人1台への配布が整備されている学習用端末にインストールするサービスで、この1人1台端末は、一般的に検索キーワードのフィルタリングが強く設定されており、特定の内容は結果が表示されない場合がある。
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