2025年8月6日
子どもの学力や学歴、半数以上の親が「教育費で決まる」と回答=UNI GROUP FZCO調べ=
UNI GROUP FZCO(本社:Dubai Silicon Oasis)は5日、全国の小学~高校生までの子どもを持つ親500人を対象に実施した、「子どもの教育移住に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、「子どもの学力・学歴は子どもにかけた教育費によって決まると思うか?」と聞いたところ、半数以上(52.0%)の親が「とてもそう思う」、「どちらかといえばそう思う」と回答し、両者の相関性が高いことが分った。
世帯年収別でみると、「801~1000万円」55.5%、「1001~1200万円」55.3%が「とてもそう思う」、「どちらかといえばそう思う」と回答した一方で、世帯年収が「400万円以下」でも48.7%と半数近くが教育への投資は子どもの学力向上や学歴の習得には欠かせないと考えており、全世帯での共通意識として子どもが学力・学歴を得るためにはある程度の投資が必要との認識が示された。

「子どもが現在受けている教育をどう思うか?」と尋ねたところ、51.2%の親が、子どもに必要な教育に関する具体的なイメージを持てずに、満足とも不満とも評価できない「どちらでもない」と回答。「大変満足している」、「満足している」と答えたのは35.6%で、「どちらでもない」を下回り、日本の教育制度を好評価できない傾向が伺えた。
親の最終学歴別でみると、「どちらでもない」と回答したのは「高校卒」が58.5%、「専門学校卒」が50.0%、「短大・高専卒」が60.5%となった一方で、「大学卒」は48.2%、「大学院卒」では43.8%と半数を下回った。
また、子どもが現在受けている教育について、「大変満足している」、「満足している」と回答したのは、「大学卒」が38.9%、「大学院卒」が43.8%とわずかながら増加。親の最終学歴に比例する形で子どもに与える教育の質を重視するとともに、自身の子どもが受けるべき教育の具体的なイメージを持ち、それに見合った教育を受けているかどうかをしっかり評価している親が多い傾向にあることが分かった。

「子どもが将来日本で暮らすことをどう思うか?」との質問には、46.6%の親が「不安に感じている」、「大変不安に感じている」と回答し、「大変安心している」、「安心している」の16.6%を大きく上回った。

「教育移住をするとしたら、どんなことが動機になるか?」と聞いたところ、44.4%の親が「日本経済の将来不安」と回答し、「日本の社会保障の将来不安」35.8%が次点だった。教育移住でより良い教育環境を与えることが、子どもが将来直面するであろう日本の経済に起因する不安を解消できる手段の1つとして認識されていることが示された。
その一方で、35.8%は「英語(外国語)教育が貧弱」を、28.6%は「国際感覚が身につかない」を、教育移住の動機に選んでおり、前述の経済に関連する不安を下回る結果となった。親が子どもの教育移住を検討する要因は、現在では、教育環境より社会環境に起因する傾向が明らかとなった。
さらには、世帯年収が多い親の方が、より強く外国語教育に問題意識を抱えていることも判明。具体的には、「英語(外国語教育)が貧弱」を選択した親は、「400万円以下」が28.9%、「401万円~600万円」の中間層が26.9%と、いずれも3割以下にとどまったが、「1001万円~1200万円」の高収入層は51.1%と半数以上だった。世帯年収が多いほど、教育移住は外国語教育などの日本の教育環境に関する問題を解決できる手段として意識されることが分った。

また、実際に教育移住を「真剣に検討している」、「検討している」と回答した親は7.2%にとどまったのに対し、「多分検討しない」、「絶対に検討しない」は59.8%と大きく上回る結果となった。
教育移住は、ある程度の認知度を得て、子どもの将来の社会環境や教育環境に対する不安を解決する手段の1つとして認識されているものの、実際に教育移住を「経験済み」と回答したのはわずか2.0%に過ぎないことから、効果などについて経験者から学ぶ機会が限られ、一般化していないことが影響したとみられる。

最後に、「教育移住で期待する成果」について聞いたところ、最も多かったのは「語学力向上」65.2%で、日本で習得できる外国語教育への不満が結びついた結果となった。性別でみると、「男性」67.0%、「女性」61.4%と、男性がより語学力を重視する割合が高く、目に見えるスキルを重視している傾向が見られた。
その一方で、女性は「異なる文化、価値観を理解したうえでコミュニケーションを取る力の獲得」、「自身の価値観や視野の獲得、拡大」を選択したのは、それぞれ48.7%、46.8%と、男性の40.6%、38.9%を上回り、どちらかと言えば、女性はコミュニケーション能力や多様な価値観を身に付けることを通じた人格形成が、子どもの教育でも大切だと考えていることが明らかになった。
この調査は、全国の小学生~高校生までの子どもを持つ男女500人を対象に、7月10~14日にかけてインターネットで実施した。
UNI GROUP FZCO Email:info@ug-f.com
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)













