2025年9月4日
中高生のストレス対処法、5人に1人が「AIに相談」=pure life diary調べ=
feppiness(フェピネス)は3日、同社の手帳「pure life diary」が、全国の中学1年~高校3年生の男女416人を対象に実施した、「中高生の“夏休み明けブルー”やストレス対処に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、夏休み明けに「学校に行きたくない」「気が重い」と感じたことがあるかと聞いたところ、35.6%が「よくある」、36.5%が「ときどきある」と回答し、合わせて72.1%が「学校に行きたくない」「気が重い」と感じた経験があることが分かった。

「夏休み明けブルー」(夏休み明けの憂うつな気持ち)を感じるとしたら、「どんなことが原因だと思うか?」と尋ねたところ、最も多かったのは「朝起きるのがつらい」43.3%で、以下、「生活リズムの乱れ」35.8%、「友達関係への不安」28.4%と続き、生活習慣に関する理由が上位を占めた。

また、「普段の生活の中でモヤモヤしたりストレスを感じることがあるか」と聞いたところ、「よくある」が26.2%、「ときどきある」が44.7%となり、合わせて約7割(70.9%)の中高生がストレスを実感していることが分かった。

ストレスの具体的な要因については、「友人・クラスの人間関係」49.9%が最も多く、以下、「勉強や成績」47.2%、「将来への不安」40.2%、「自分に自信がないこと」29.9%が上位に挙がった。人間関係や学業といった日常の課題に加え、自己肯定感や将来への見通しに関する悩みも、中高生の大きなストレス源となっていることが分かった。

また、「普段感じることがある感情」について尋ねた設問では、「人と比べて落ち込む」と答えた生徒が52.4%で最も多く、以下、「うまくいかないと自分を責めてしまう」47.4%、「自分の気持ちを我慢することが多い」41.1%と続いた。

ストレスやモヤモヤを感じたときの「対処法」について尋ねたところ、最も多かったのは「音楽を聴く」55.3%で、以下、「寝る・休む」51.4%、「SNSを見る」29.2%と続き、“気分転換型”の方法が上位を占めた。
一方で、「友人に相談する」25.8%や「家族に相談する」20.1%といった身近な人への相談に加え、「AIに相談する」と答えた中高生も5人に1人(21.0%)おり、家族への相談とほぼ同水準の結果になった。

中高生に「ジャーナリングを知っているか?」と聞いたところ、「知っている」と答えたのはわずか4.3%で、「実際に行っている」と回答したのも1割未満にとどまった。ジャーナリングは、頭に浮かんだ思考や感情を時間内にひたすら書き出す手法で、「書く瞑想」とも呼ばれている。

実践経験がある中高生にジャーナリングの効果を尋ねたところ、「モヤモヤが整理できる」47.0%、「気持ちが落ち着く」39.1%、「自分の考えに気づける」36.5% と、実践者の80.9%が心の整理や自己理解に役立つと回答。認知度や実践率は低いものの、効果は高く、日常的に取り入れる価値のある習慣であることが明らかになった。
この調査は、全国の中学1年~高校3年生の男女を対象に、7月23~26日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は416人。
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