2025年9月22日
「生成AIで勉強のしかたはかわると思う」小中学生は55.7% =博報堂教育財団 子ども研究所調べ=
博報堂教育財団は18日、同財団の調査研究機関であるこども研究所が、全国の小学4年生~中学3年生を対象に実施した「子どもと生成AI」に関する調査結果を公開したことを発表した。

それによると、全体として小中学生の生成AIの認知率は8割。使用経験があるのは4割。6割が「今後(も)使うと思う」と回答。小学生よりも中学生のほうが認知率、使用経験率ともに高く、中学生の使用経験者は半数近く。使用意向率は小学生のほうが中学生よりもわずかに高い値だった。

生成AI認知者に、生成AIの使用は自分自身にどのような影響があると思うか、それぞれの項目について聞いた質問では、〈そう思う〉のトップ3は、「すきなことや興味のあることにくわしくなりそう(68.0%)」「新しいことを体験できそう(63.2%)」「デジタルやコンピューターにくわしくなりそう(60.6%)」で6割を超えた。
興味分野を探求したり、創作活動をより良いものに拡張するためのツールとしての期待が宿題利用より高い結果となった一方で、「自分で考えなくなりそう」も4割ほど存在し、生成AIという新しい技術に不安と期待が混在している様子も見られた。

生成AIについての考えを聞いたところ、「楽しい」が80.1%、「味方」が73.2%と高い値だった。しかし、「優しい」「安心な」「信用できる」といった項目は半数を下回った。
「優しい⇔こわい」「安心な⇔心配な」「信用できる⇔信用できない」では、4割弱が「どちらともいえない/わからない」と回答していることから、生成AIの安全性や信頼性についてはまだ判断がつかない段階にあるとも見てとれる。

生成AI認知者に、生成AIがあることで勉強のしかたはかわると思うか聞いた質問では、認知者全体の中で「かわると思う」が55.7%。半数以上が、勉強に何かしらの影響があると考えていた。理由として、「すぐ/早く答えが出る」「時短できる」など、情報収集や検索のタイムパフォーマンスが良くなるという回答が多くあった。
「かわらないと思う(16.6%)」の理由としては、 「結局理解しなければいけないのは自分」「(AIが正しいのか)判断するためには自分が勉強しないとわからない」といった、“最終的には自分次第”といった意見が散見された。

生成AI使用経験者に聞いた使用目的は、「わからないことを調べる」がトップ。従来の検索エンジンのように調べものをする目的で使用している人が7割で最多だった。
小学生と中学生ではあまり差はなかったが、中学生は「文章を作ってもらう(28.1%)」「文章のアイデアを出す(23.7%)」といった文章生成での使用が、小学生よりも5pt以上高い値だった。

男女別では、男女とも「わからないことを調べる」が1位だが、女子は「会話や雑談をする(26.6%)」「悩みごとや将来の相談をする(17.6%)」といったトーク・チャット目的、「絵やイラストを描く(22.7%)」などの創作目的での使用が男子より高め。生成AIは共感や理解を示すような対話も可能なため、調べ物以外にも会話や相談、創作といった幅広い利用につながっている様子。

生成AI認知者に、生成AIを使うときに気を付けることを挙げて、知っている項目を聞いたところ、最も高かったのは「名前や住所を入力しないようにする(35.8%)」。利用上の注意点はあまり浸透しておらず、認識不足のまま利用が先行していると言える。
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