今年、小学生が最も印象に残ったニュースは「初の女性総理大臣誕生」＝ベネッセ調べ＝

ベネッセコーポレーションが運営する通信教育講座「進研ゼミ小学講座」は3日、同講座を受講する小1～6年生1万7507人を対象に実施した、「2025年の出来事や流行に関する小学生の意識調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、小学生が選んだ今年もっとも印象的だったニュースの第1位は「初の女性総理大臣誕生」だった。続いて「全国的な熊の出没」、10月に閉幕した「大阪・関西万博」などが挙げられた。

初の女性総理誕生にちなんで「総理大臣になってほしい女性」を聞いたところ、昨年、総理大臣になってほしい人ランキング第2位（男女共通）だった「お母さん」が堂々の第1位だった。また、「大阪万博に行ったかどうか」を尋ねたところ、24.3％の小学生が万博に行ったことが分かったが、大半の73.8%は「行っていない」と回答。

また、大阪・関西万博に「誰と行ったか」を聞いたところ、最も多かったのは「家族と行った」78.6％だった。当初、学校参加の辞退が相次いだと報道されたが、「学校行事で行った」と回答したのは14.6％だった。

今年、自分のまわりで「最も流行った言葉」を聞いたところ、1位は「小さく可愛い生き物が走っている様子」の擬音語から歌へと、SNSを中心に広がった言葉「エッホエッホ」だった。2位は同意・共感を表す言葉「それな」で、昨年に続き上位に入っていることから、ある程度小学生に浸透した言葉と言えそうだ。

3位の称賛表現「イイじゃん/今日ビジュイイじゃん」はボーイズグループ・M!LK（ミルク）の楽曲リリースがきっかけで広く使われるようになった。「エッホエッホ」は「走るとき」「何かを伝えたいとき」、「今日ビジュイイじゃん」は「洋服や髪型が似合っているとき」に使うことが多いようだ。

今年の注目点は、印象に残ったニュースとして政治のニュース「初の女性総理大臣誕生」が1位になったこと。小学生にとっても、今年は政治に関心が高まる年になったようだ。また、初の女性総理にちなんで「総理大臣になってほしい女性」を聞いたところ「現職のままがいい」という回答も多く、初の女性総理大臣に期待が集まっているのが伺える。

この調査は、2020年にスタートし、今年で6回目。2025年調査は、「進研ゼミ小学講座」の小1～6年生の会員を対象に、11月1～24日にかけてオンラインで実施した。有効回答数は1万7507人（女子1万879人、男子5293人、性別無回答・その他1335人）。