2025年12月22日
DOU、「AI講師」を金沢星稜大学の英語ディスカッション授業に提供
DOU19日は、同社の「AI講師」を、金沢星稜大学の横野成美特任教授が担当する英語ディスカッション授業に提供し、教育の質と効率の両立を実証する取り組みを実施したことを発表した。
「AI講師」は、AIが学生一人ひとりの学習ログを基に個別最適化された指導を行うもので、今回の取り組みは、大学教育が直面する「大規模化に伴う指導の画一化」という構造的課題に、テクノロジーを活用して「個」に寄り添う教育をいかに実現するか、という問いへの具体的な解決策を示すもの。
同教授の授業では、授業外の時間で学生にパーソナライズされた練習機会を提供し、スピーキング能力を継続的に向上させることを目的に、「AI講師」を導入した。
「AI講師」が従来の教育系AIと異なるのは、単なる「質問応答」や「一斉配信」ではなく、一人ひとりの「思考のプロセス」を対話を通じて可視化・伴走する点。ChatGPTをベースに大規模言語モデルに、同社独自の「学習ログ」データベースを統合し、「AI講師」は単なる情報提供者ではなく、「言語化支援者」としての役割を果たす。
今回の試験導入は1カ月という短期間で行われたが、「AI講師」の機能が学生の学習体験をいかに変容させるか、その可能性を示す定性的な成果が得られたという。「AI講師」の「スキル定点観測機能」で、次年度以降はより長期的な視点での定量的な成果検証が可能になる。
また、「AI講師」を積極的に活用した学生へのヒアリングから、学習の「量」と「質」の両面における顕著な変化も確認されたという。
「AI講師」主要機能
①学習ログ連動による個別最適化
授業で扱ったテーマや過去の課題(学習ログ)をAIが参照。学生の理解度や弱点を踏まえた上で、一人ひとりの特徴や課題に最適化された対話形式の指導を生成する
②スキル定点観測機能
AIとの対話を通じて、学生のスピーキングスキル(語彙、流暢さ、正確性など)を継続的に分析・評価。教員は客観的なデータに基づき、学生の成長を定量的に把握できる
関連URL
最新ニュース
- 豊中市、小学校提出書類をデジタル化、教育DXで保護者の負担軽減と事務効率化へ(2025年12月22日)
- 東京都文京区、闇バイトを擬似体験するゲーム「レイの失踪」で区民向け情報リテラシー教育(2025年12月22日)
- 教員の学ぶ機会と生活の保障に関する教職員アンケート結果を公開 =School Voice Project調べ=(2025年12月22日)
- 中高生の学習スタイル、約6割が「オンラインでつながる仲間の存在が受験勉強の支えになる」 =ベネッセコーポレーション調べ=(2025年12月22日)
- 家庭学習で「デジタルデバイス上への手書き」を行う中高生は約3割 =コクヨ調べ=(2025年12月22日)
- 大学受験期のクリスマス、6割以上が「特別なことは何もしなかった」 =Studyplusトレンド研究所調べ=(2025年12月22日)
- 子どものスマホ利用 約半数の家庭が「ルールを決めていない」=LINEヤフー調べ=(2025年12月22日)
- 受験期に親が抱えるプレッシャー、子どもの成績より体調管理や金銭面の不安が上回る =明光義塾調べ=(2025年12月22日)
- Biz Hits、文系出身者に聞いた「文系におすすめの職業」ランキング(2025年12月22日)
- 英語を使う業務歴3年以上のビジネスパーソンの英語学習方法は「AI英語学習アプリ」=アイキューブ調べ=(2025年12月22日)











