2026年1月23日
中学生の保護者、約6割が「子どものまわりでいじめを見聞きした」=塾選調べ=
DeltaXが運営する塾選びサービス「塾選」は22日、中学生の子どもをもつ保護者100人を対象に実施した、「中学生のいじめの実態についての調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「子どもからいじめに関する話を聞いたことがあるか」と質問したところ、約6割(59%)が「聞いたことがある」と回答した。学校生活が落ち着いているように見えても、子どもの周囲では予想以上に頻繁にトラブルが起きている可能性がある。
中学生が日常の多くを過ごす「クラス内」は、子どもが最もいじめに気づきやすく、家庭に伝わりやすい場だが、今回の調査でも、「クラスメイトを対象にしたいじめ」の報告が最多で、いじめの認識がクラス内に集中しやすい傾向が見られた。しかし、いじめが起きる場はクラスに限らず、同学年、別クラス、部活動、先輩後輩など、様々なコミュニティで発生している可能性がある。
さらに注目すべき点は、いじめの対象が「我が子本人」だったと回答した保護者が13.6%存在したこと。これは、いじめが特別な家庭だけの話ではない、どの家庭にも起こりうる身近な課題であることを示唆している。
保護者が子どもから聞いた「いじめ」がどのようなものだったかを尋ねたところ、「言葉によるいじめ」59.3%と、「無視・仲間外れ」59.3%が同率で最多となり、中学生のいじめの中心が言葉や態度による「精神的いじめ」であることが明確になった。
特に、理由が曖昧なまま突然始まる「仲間外れ」が目立ち、少人数から多数へ広がるようないじめも見られた。身体的攻撃が少なくても、心理的ダメージを本人が周りに相談しにくく、深刻になりやすいのが特徴だ。
無視や仲間外れは「何もしていないように見える」ため、大人が気づきにくい行為だが、その反面、本人には強い孤立感を与える。特に「昨日まで普通だったのに」という態度の急変は、心の傷が深くなりやすい傾向がある。
また、今回の調査では、「SNS上のトラブル」が28.8%と約3割弱を占めた。裏グループでの悪口拡散や写真の晒し投稿に発展するケースも見られ、教室では見えない“陰のいじめ”として進行しやすい点が特徴だ。
精神的いじめが中心とはいえ、今回の調査では「身体的いじめ」も20%ほどあった。暴力を伴ういじめは、身体に傷が残る、痛みを訴える、登校を嫌がるなど、比較的把握しやすいサインが出る傾向にあり、こうした行為は子どもの身体・精神ともに影響を与える。
中学生のいじめに「親はどう対応しているか?」を聞いたところ、「話をじっくり聞き、気持ちを受け止める」92%、「学校へ相談し連携をとる」60%、といった対応が多かった。子どもは自分の気持ちをうまく言葉にできないことも多く、安心して話せる場を確保することが、その後の適切な対応の基盤になっているといえそうだ。
また、「いじめの当事者にならないように、日ごろから心がけていること」を尋ねたところ、最も多かったのは「思いやりを持つことや相手の気持ちを考えるように伝えている」75.0%で、以下、「子どもの様子をよく観察する」64%、「学校での出来事についてよく話を聞く」57%、「人の悪口や陰口を言わないように教えている」53%、などが続いた。
このほか、今回の調査では、SNS利用のルールづけや、加害者・被害者・傍観者にならないための考え方を共有するなど、家庭で担える予防策が多岐にわたっていることも分かった。
この調査は、中学生の子どもをもつ保護者を対象に、2025年12月にインターネットで実施した。有効回答数は100人。
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