2026年1月28日
みんなのコード、「プログルラボ」の利用データをもとにした共同研究がJSETの報告集に掲載
みんなのコードは27日、同法人の「プログルラボ みんなで生成AIコース」の利用データをもとにした共同研究の成果が、日本教育工学会(JSET)の研究報告集に掲載されたと発表した。
同研究は、「小中高における生成AIの継続利用と情報活用能力の関係」と題するもので、同法人の安藤祐介氏、信州大学の佐藤和紀氏、ペンシルバニア州立大学の井手絢絵氏の3人が、児童生徒1万7418人による55万件以上の利用ログと教員97人のアンケートを分析。国内最大規模となる生成AIの利用ログをもとに、学校教育における生成AIの利用実態、安全性、そして教育的な効果を横断的に調査した。
その結果、学級における「情報活用能力」の高さと「長期的な継続利用」が組み合わさることで、生成AIが単なる検索や翻訳の「ツール」から、対話を通じて思考を深める「学びのパートナー」へと変容する可能性が示唆された。
共同研究の概要
①継続利用が生成AIを学びのパートナーに変える
利用データの分析から、短期利用と長期利用(28日以上)のクラスを比較したところ、子どもたちのプロンプト(入力内容)に質的違いがあることが判明
・「短期利用」(体験・単発利用):「翻訳」「要約」「単語検索」など、生成AIの機能確認や正解を求める利用が中心
・「長期利用」(継続的な利用):「自分の作文への批評依頼」「意見交換」「感謝の表現」といった、対話的なプロンプトが多く出現。長期的な利用が、生成AIを批判的思考や創造的活動を支える「学びのパートナー」へと進化させることを示した
②情報活用能力が高いほど、生成AIを効果的に使える「正の相関」
教師アンケートとのクロス分析の結果、生成AIを単に長く使えば良いわけではなく、児童生徒の「情報活用能力」が高いクラスで、「学びのパートナー」として生成AIの効果的な活用ができているという強い正の相関が見られた。これは、生成AIの操作的なスキルだけを教えるのではなく、探究的な学び全体を通じた「情報活用能力」の育成こそが、生成AIのポテンシャルを引き出すための不可欠な土台であることを示唆している
③有害コンテンツの検出率は0.37%
55万件のログのうち、コンテンツフィルターが有害と検知したのは0.37%程度で、その大部分は小学生のひらがなの羅列などの誤記や文脈による誤検知だった。自傷行為など深刻なワードは0.0003%で、教員による適切な見守りと指導がある環境下であれば、リスクは十分に管理可能であることが定量的に裏付けられた
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