2020年8月11日
IoTメディアラボラトリー、IoT通信の実証実験「LPWA本郷テストベッド」開設
東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻IoTメディアラボラトリーは7日、IoTの無線通信技術である省電力広域センサネットワークLPWA(Low Power Wide Area)の実証実験を行うため、東京大学の本郷キャンパス工学部2号館内に「LPWA本郷テストベッド」を構築すると発表した。
近年、各種IoTデバイスからデータを収集する有効な通信手段の1つとして、低消費電力かつ長距離無線通信が可能なLPWAの利用が増加している。LPWA本郷テストヘッドは、IoT事業者に対し、実験を通して、東京都文京区本郷という都市部における個々のLPWAの通信性能(多くのセンサをさまざまに配置した時の到達距離や通信速度、到達率など)の測定を可能とする。
IoT事業者はLPWA本郷テストベッドを利用することで、自ら実証実験の環境を構築することなく、低コストかつ短期間に最適なLPWAを選定できるだけでなく、スピーディーな都市部におけるIoT事業のサービス開発につなげることが可能となる。
また、LPWAテストベッドでは、単一のLPWAはもちろん、異種複数のLPWAが同時に利用され、多くのセンサが通信した時にどのような干渉・混信などの現象が発生するかについても検証する。
なお、LPWA本郷テストベッドを利用した実験・検証は、横須賀リサーチパーク(YRP)研究開発推進協会WSN協議会の協力のもとで実施される。
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