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2020年9月14日

文系の内々定獲得、大きく遅れ「69.2%」 =学情調べ=

学情は、2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生804人を対象に実施した「就職活動に関するインターネットアンケート」の結果をまとめ、11日に発表した。


それによると、9月初旬の内々定率は、「76.2%」となり、7月の調査(69.1%)から7.1ポイント上昇したものの、前年7月調査時の「74.4%」に近い水準。

また、前年同時期の内々定率「87.7%」を11.5ポイント下回ったが、前月の前年との差▲13.2ポイントからは差が縮まった。

内々定率の文理比較では、文系が69.2%(前年同月比▲16.8ポイント)、理系が88.0%(同▲2.5ポイント)となり、文系だけが大きく前年から遅れている状況。

就職活動を継続している学生は、「29.3%」で前月より10ポイント以上下げ、3割を下回った。

内々定獲得平均社数は「2.11社」となったが、現在保有している内々社数は「1.08社」で、2社以上持っている学生は「6.5%」。ほとんどの学生が就職先の絞り込みを進めている。

インターンシップ期である2020年2月までに、「61.5%」がアクションを起こしており、前年の「53.8%」を7.7ポイント上回った。

最終面接の時期については、3~6月がいずれも10%以上の比率となっており、ピークであったものの、新型コロナの緊急事態宣言が発出された4月以降は、前年に比べて大きく落ち込んだ数値となっている。

内々定の獲得が1社の学生のうち、「強く入社を希望する」と回答したのは「70.6%」と7割を超えた。内々定の獲得が複数社の学生では「85.6%」となり、内々定保有学生の多くが入社意思を固めている。

一方で、「他企業で内定(内々定)を得られなければ、入社を検討する」、「入社する気はない」の回答の合計も、内々定の獲得1社の学生で「29.5%」に及び、依然、就職活動を続けていることがわかる。

内々定を獲得した企業との出会いのきっかけは、「就職サイト(インターンシップサイト)」が1位で「54.2%」。

「就職サイトが主催するイベントで話を聞いて」と、「大学で行われた就活イベントで話を聞いて」の2項目は、前年から大きく数値を落としており、新型コロナの影響が色濃く出ている。

内々定企業の業種については、IT・ソフトウェアが「24.0%」と引き続きトップ。2位・3位も前月と変わらず教育・その他サービス、電気機器・精密機器と続く。

内々定企業の従業員規模は、「5000人以上」の大企業が最多の「28.9%」。「1~49人」の小規模企業の比率が「6.2%」と、9月調査で唯一前年同時期を上回った。

内定(内々定)先企業からの懇親会などのフォロー対応については、「懇親会」がトップで「61.1%」と6割を初めて超えた。新型コロナへの警戒は続くものの、10月の内定式を前に、学生とのリアルなコミュニケーションを増やす企業が増えている。

「学校推薦書の提出を求められた」という回答も「12.3%」と2桁に乗り、前年を2.9ポイント上回った。入社意思を確認する手段として行っている企業が増えている。

この調査は、2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、9月1日~8日にかけて、インターネットによるアンケートという形で実施。回答者数は804人。

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調査結果の詳細

学情

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