2021年2月4日
成城大、無料講座「オープン・カレッジ」で新規2講座配信を開始
成城大学は、2006年に設立した生涯学習支援事業「成城 学びの森」の活動の一環として、無料講座「オープン・カレッジ」を「せたがやeカレッジ」で動画配信しており、2020年の第1回講座に続き、1月26日から、新たに2講座の配信を開始した。視聴料は、無料。事前申し込み不要。
第2回は、沢田はしもと内科院長 神経内科専門医 国際認定山岳医 橋本しをり氏による「8000m峰女子登山隊隊長として学んだこと ~安全に山を登るための健康管理~」。2016年の「山の日」祝日制定に伴い、「山ガール」に象徴される若い女性や中高年を中心に登山ブームが再来。登山は適度な運動であるのみならず、百名山達成など目標設定も可能でモチベーションの維持が可能であり、さらに、森林浴の効果なども期待でき、国民の健康維持のための有力なエクササイズのひとつである。
一方、日本の登山においても高地脳浮腫や肺水腫など重篤な高山病は起こりうる。また、特に中高年は糖尿病や高血圧など健康面で不安を抱えていることが少なくなく、低圧・低酸素環境が誘因となり、高所での虚血性心疾患や脳血管障害などの発症により突然死をきたす患者が増加することが懸念される。
同講演では糖尿病やてんかんなど合併症を有する患者や中高年の登山における留意点や登山前の健康診断の重要性を含めて、8000m峰女子登山隊隊長が、学んだ経験に基づき安全に山を登るための健康管理について語る。
第3回は、AuB代表取締役、元プロサッカー選手の鈴木啓太 氏による「アスリートの腸内細菌研究からみる、みんなが実践できるコンディショニング法」。アスリートが最高のパフォーマンスを発揮するためには、日々のコンディションを整えることが必要不可欠。
トレーニングから始まり、食事・睡眠・メンタル・休息など様々な要素があることを想像できるとだろう。近年、腸内細菌が体に及ぼす影響について世界中で研究が進んでいる中、アスリート界でもコンディションと腸の関係は注目されつつあるという。
AuBでは700人、1400検体のアスリートの腸内細菌を収集し研究をしているが、今回は、大人から子供まであらゆる人のコンディションをより良い状態へ導くために、研究成果や事例などを交えながら実践できるコンディショニング法などを語る。
□ 無料講座「オープン・カレッジ」
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