2021年6月28日
京都産業大学、地球シミュレータで金星大気中の自発的な波の励起を初めて再現
京都産業大学は24日、世界最高解像度の地球シミュレータで金星大気中の自発的な波の励起を初めて再現したと発表した。同大学理学部の高木征弘教授が、神戸大学、奈良女子大学、東北大学の共同研究によるもので、金星の大気の流れをシミュレーションする大気大循環モデル「AFES-Venus」を世界最高解像度で走らせ、小規模な波の自発的な励起を再現した。
金星は分厚い硫酸雲によって全体を覆われており、大気内部の運動についてはほとんど解明されていない。今回、金星大気を世界最高解像度で数値シミュレーションすることにより、熱潮汐波という惑星規模の波動から大気重力波の自発的励起が生じることを初めて示し、そのメカニズムの解明を行った。「AFES-Venus」は過去に観測された金星大気のさまざまな現象を再現している点でも、今回シミュレートされた現象が実際の金星で発生している可能性が高いと考えられる。
今後は、同研究で新たに発見された小規模な大気重力波やその励起過程が、金星探査機「あかつき」によって観測されることが期待される。金星に近づくタイミングでは、高分解能の画像が取得できるため、小規模な波の構造を捉えられる可能性があり、励起された波の働きをモデルや観測でさらに詳しく調べること、特にデータ同化の手法を活用することで、金星気象学が革命的に進むと期待される。
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)













