2021年12月29日
CyberOwl、保護者500人に「中学受験の本音」についてアンケート調査
CyberOwl(サイバーアウル)は28日、同社の総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」が、全国の小学6年生~大学4年生の子どもがいる保護者500人を対象に実施した、「中学受験についてのインターネット調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「中学受験をした(する)」家庭は34.2%で、「中学受験をしなかった(しない)」家庭は65.8%だった。
「中学受験をした(する)理由」で最も多かったのは、「教育内容や環境が地元の中学より良いから」44.5%で、次いで「中高一貫なので高校受験をしなくてすむから」25.7%。
また、「その他」の意見に「本人の希望」という理由も数多く寄せられたが、注目は「地元のトップ高校が軒並み中高一貫校になったため、高校受験枠が減ってしまっているので、チャンスを増やそうと思った」という意見。
1999年4月から「生徒の個性や創造性を伸ばすことを目的」に導入された中高一貫教育制度。中高一貫となった学校が軒並み難関大学への進学実績を残しており、2023年から「東京都内の公立中高一貫校」は高校での募集を停止し、全て完全一貫化となる。
茨城県では、各地域の進学校を軒並み中高一貫校化しており、この流れは全国でも続くかもしれない。
一方で、「中学受験をしなかった(しない)理由」として多く挙げられたのが「地元の中学で十分だから」という意見で58.4%と過半数を上回った。
次いで、「小学生の間は勉強漬けにならずにのびのびと過ごしてほしかった、またはほしいから」と「その他」が同率で10.6%。
「その他」を選択した中で多かったのが「中学受験する予定だったが本人の希望で辞めた」という意見。中学受験をした理由で「本人の希望」もいればその逆もしかりということだろうか。
「中学受験を考え始めた時期」についは、「小学4年生」が28.0%で最も多く、次いで「小学5年生」の23.8%だった。
しかし、子どもが自ら「中学受験をしたい」と言いだすとは考え難い小学3年生以前を合計すると33.1%になり、小学4年生、小学5年生のそれぞれの数字を抜く。
その結果から、中学受験をしている家庭では、早い段階から保護者が下調べなどの準備をしていることがうかがえる。
「塾に通い始めた時期」は、「小学5年生」が30.2%でトップ。次いで「小学4年生」27.3%だった。
一般的に、中学受験をするのにおすすめの入塾時期は小学4年生の授業が始まる小学3年生の2月と言われているが、今回の結果ではわずかながら小学5年生がトップだった。
また、これから受験シーズンがピークをむかえるにあたり、話題になるのが「中学受験のために学校を休ませるか休ませないか問題」。
そこで、学校を休ませることに賛成できるかどうかを聞いたところ、「賛成」「どちらかと言えば賛成」を合わせると41.0%、「反対」「どちらかといえば反対」を合わせると38.0%とその差はわずか3.0%と意見が分かれた。
子どもが中学受験を経験した(する)保護者に「中学受験で最も大切な要素」について聞いたところ、「子どものやる気」56.4%が圧倒的1位だった。「親のサポート」「塾選び」が同率2位で12.8%、第3位は「経済力」11.6%だった。
この調査は、小学6年生~大学4年生の子どもがいる保護者500人を対象に、11月26日~12月15日にかけて、インターネットで実施した。
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